
乃木坂46が39thシングル「Same numbers」を7月30日(水)に発売。希望と現実を歌ったはかなく切ない楽曲となっている本作は、賀喜遥香が5作ぶりのセンターを務める他、16枚目シングル以降18人から22人だった選抜メンバーは9年ぶりに16人となる。5期生の池田瑛紗、中西アルノへのインタビューで、「真夏の全国ツアー 2025」や9月4日(木)から月7日(日)まで4日間にわたって開催される“聖地”明治神宮野球場でのライブについて、また6期生加入での心境の変化などを聞いた。
【写真】「乃木坂46の魅力を伝えていけるような存在に」と意気込みを語った池田瑛紗と中西アルノ
■互いに「つかめないところが魅力」
――同期でよく知った仲だとは思いますが、お互いの印象などを教えてください。
中西:(池田は)つかめない気分屋で、そのつかめなさ、読めなさがミステリアスというか(笑)。そういう部分も魅力的だなと思います。あと、パフォーマンス中の、瑛紗の鎖骨周りの見せ方がすごく好きです。きっとカメラに抜かれるその一瞬をとても意識していて、その瞬間に自分がどう見られるかっていうのに意識があって、そこの見せ方というか、何か一本筋があるんだろうなというのを前から感じていたので、そういう部分はすごく尊敬しています。
池田:私も彼女のつかめない魅力というのは感じるので、やっぱり似てる部分が多いなと思います。普段の何気ないしぐさとか、好きなものとか、いろいろ似てると思うので、逆に違いを探したり、気付いたりする時もすごく楽しくなります。
――中西さんは前作「ネーブルオレンジ」で、井上和さんとのダブルセンターという形で久しぶりにセンターを務めました。今回のシングルでは、心境の変化みたいなものはあったのでしょうか?
中西:後輩も入ってきましたし、自分のことだけじゃダメだなって改めて思っています。グループのことを第一優先に考えてから自分がどうあるべきかとか、そういう物事の優先順位が変わってきたなというのは感じています。自分のことでいっぱいいっぱいじゃなくて、もっと周りを見てからっていう、一つ余裕はできたのかなと思います。
■初めての後輩は「みんな努力家。いろいろしてあげたくなっちゃう」
――前作でのダブルセンターもそうですが、グループの中で重要なポジションに就いたり、グループの外での仕事が増えたり、5期生の活躍が目覚ましいですね。
池田:やっぱり個々の力がすごくあるなって5期のメンバーを見て思うので、だからこそ全員が集まった時は、ギュッと魅力を出せるようにしたいというか、その個々の魅力がバラバラになるんじゃなくて、まとまりを持った魅力を持てるようにしたいです。今までは期別の活動も多くて、一緒になる機会も多かったんですけど、後輩も入ってきて、個人でどんどん新しく道を見つけていかなきゃいけない時期にもなってきたので、みんなの活躍している姿を見て、感化される部分もいっぱいあります。
中西:以前、梅澤(美波)さんが言っていたんですけど、「個でも束でも強い」みたいな。瑛紗も言っていたように、5期生もそうなりたいですね。一芸を持っている子がいっぱいいて、それを乃木坂46のグループ内でもそうですし、個人の仕事でも生かしている子がたくさんいて、私もゴスペラーズの黒沢(薫)さんと音楽の番組「Spicy Sessions」(TBSチャンネル1)をやらせていただいたり、そういうところで得た力はグループ内で生かせることもたくさんあるので、もっともっと強化していって、「個でも束でも強い5期生」ってたくさんの人に思ってもらえるようになりたいです。
――池田さんも6期生の加入で心境の変化みたいなのはありましたか?
池田:そうですね。自分が前こうだったなって後輩と重ねてみることが多くて。だからこそ、昔の自分が何かできなくて困っていたというのは、今の6期生にも当てはまる部分が多いと思うので、すごく力になりたいなとは思っています。
――ツアーの稽古など6期生との活動は始まっていると思いますが、初めての後輩との活動はいかがですか?
中西:みんなとにかくひたむきで、一生懸命で。絶対に振りを覚えることで大変だと思うんですけど、ダンサーの方だったり、先輩とかもたくさん見て、余すことなく吸収しようとしている姿が、もう我が子を見ているような(笑)。“偉いなぁ”っていう気持ちで、温かい目で見ちゃいます。
池田:みんな本当に努力家なんです。後輩だけど、すごく尊敬しちゃいます。すごく真っすぐに、本当に努力していて。だからこそ、いろいろしてあげたくなっちゃう感じがあります。
■真夏の全国ツアーは「楽曲を育てていける場所」
――この記事が出る頃は真夏の全国ツアーの真っただ中だと思います。夏のツアーへの思いを教えてください。
中西:乃木坂46で地方で公演できるのが、夏の全国ツアーぐらいですし、楽曲を育てていける場所でもあるので。同じようなセットリストでも、同じ日って絶対ないから、ずっとブラッシュアップし続けていける、し続けられるのが全国ツアーだと思っていて、それの集大成として神宮公演もありますし、そこへ向けてみんなで披露する楽曲たちを磨いて磨いて、みんなで一丸となっていく様が私はとても好きです。今年は6期生も含めて乃木坂46の新しい体制で、みんなで団結して一つの目標に向かっていけたらなと思っています。
池田:6期生が入って新体制で回る初めてのツアーでもありますし、全国ツアーは全員が主役。個人個人にスポットライトが当たる機会もすごく多いと思うので、全国各地を回って、その中で皆さんにはメンバーの魅力をたくさん見つけてほしいなと思います。
池田:私、屋外の会場がすごく好きなので、毎年神宮はすごく楽しみにしています。暑いのは苦手なんですけど(笑)。日が落ちてきて、真っ暗の中をサイリウムが照らしてくれる景色とかはすごく、本当に忘れられないですね、毎年。
中西:神宮はとにかくリハーサルの時間帯が一番暑くて、みんなでヒーヒー言いながらやっているんですが、今までいろんな会場でやってきた中で神宮が一番大きく見えるんですよね。会場そのものもというのもそうなんですけど、それが神宮の持つパワーなのかなと思ったりもするんです。その中でパフォーマンスができることってすごく特別だし、来年もまたここに帰ってこようって、そういうバトンをつなぐという意味で特別なものにしていかなきゃなと思うので、私も神宮公演はすごく楽しみだなと思いつつ、頑張らなきゃなとも思っています。
■乃木坂46の魅力を伝えていけるような存在に
――他にツアーや神宮公演で楽しみにしてることなどはありますか?
池田:初めて行く会場が多いので、現地の景色とか、どんな方がいらっしゃってくださるのかなとか、なるべくファンの方のお顔を見て、お互いにコミュニケーションが取れるぐらい距離の近いライブにしたいなと思います。
中西:今年の神宮は4日間あって、以前4日間やった時(2023年)はすごく大変だったんですけど、このメンバーでやりきれたという達成感も同時にあって。6期生が入ってきたこのタイミング、まだまだ乃木坂46やっていくぞっていうタイミングでの4日間って、試練であり、挑戦でありというか。これを乗り越えたら、きっともっともっと大きなものが見えてくるんじゃないかなっていうか、自分たちの自信にもつながると思うので、このメンバーでの4日間の挑戦というのが、不安な気持ちもありつつ、でも楽しみな、その乗り越えた先にある景色もすごく楽しみでもあります。
――では、最後にお二人の目標、今後の活動の意気込みなどをお願いします。
池田:5期生がグループの中で重要な位置に就かせていただく機会が増えた中で、やっぱり先輩方の背中はすごく大きくて、なおかつまだ遠くにあるなと感じるので、頂いたポジションに見合うだけの頼もしい存在になりたいなと思います。それはグループの中だけじゃなくて、外でも新しく乃木坂46を好きになってもらえる存在のきっかけにもなりたいなと思いますし、乃木坂46の魅力をどんどん伝えていけるような存在になりたいなと思います。
中西:やっぱりまだ立ったことのないもっと大きいステージがやっぱりあって。そういう所に立てるように、グループをもっともっと強くできるというか、その一翼を担える人でいたいなと思いますし、みんなでもっと大きい景色を見たいなと思っています。

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