「あのゆっくり解説大人気東方projectが原宿にやってきた」──そんな宣伝文句を掲載したWebサイトが一部ユーザーの間で話題になっている。話題のサイトは、ある展示イベントの公式Webサイト。この表記を見たXユーザーからは「原作ファンに配慮してない」「確かにゆっくりの方が有名かもだが……」などさまざまな声が上がっている。

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 このような宣伝文句を掲載しているのは、展示イベント「東方Project展 -原宿幻想郷 2025-」の公式Webサイト。サイト内には「ZUN(ずん)さんが主宰の同人サークル上海アリス幻樂団』によって制作されている弾幕シューティングゲームを中心とした作品群」などの記載もある。また公式X(@touhou_harajuku)には「東方Project公認展示イベント」の表記も見られる。

 サイト内には、東方Projectのゲームに登場するキャラクターたちの展示イベント限定描き下ろしイラストも掲載。また、東方projectのキャラクター・博麗霊夢二次創作キャラ「ゆっくり霊夢」や、同じく霧雨魔理沙二次創作キャラ「ゆっくり魔理沙」のイラストもある。イベントでは各グッズ販売やフォトスポット、謎解きイベントなどを展開するようだ。

 このサイトに関するX上の投稿が話題になっており、東方Projectのファンからは「なんだこの解説の仕方は」「運営は東方についてちゃんと調べなかったのか」など困惑する声が上がっている。

 ゆっくり解説に登場するゆっくり霊夢や、ゆっくり魔理沙は、東方Project二次創作として生まれたキャラクター。その起源は、グラフィッカーのDプ竹崎さんが作成した、頭だけになった博麗霊夢霧雨魔理沙が「ゆっくりしていってね!!!」と話すAAだ。イラストレーターのまそさんがこのAAをイラスト化したことで、現在の見た目を確立し、今では合成音声を当てて会話劇をさせるコンテンツとしても人気を集めている。

 このため、原作と二次創作の立場が逆転したかのような宣伝文句に、一部のユーザーは違和感を覚えているようだ。一方で「開催地や客層からしてそういうキャッチコピーになる」「原宿の民に向けてならこうなるのか」と、現状のゆっくり解説の認知度を鑑みて、理解を示す声も上がっている。

 東方Project展の主催は、イベントでコラボドリンクを販売するマールと、チケット販売を行うCAMで、イベントは8月15~31日の間に開催予定。