
デュプランティエは頭脳的な投球でゲームを支配してきた(C)産経新聞社
阪神の奪三振男、ジョン・デュプランティエが、7月29日、出場選手登録を抹消された。
来日1年目の助っ人右腕はここまで14試合に先発、2完封を含む6勝3敗、防御率1.37、リーグトップの109奪三振と圧巻の成績を残していた。
【動画】デュプランティエは7回無四球無失点と安定の投球を見せた
特に6月は4試合に先発し、3勝1敗、防御率1・01で月間MVPにも輝いていた。
しかし前半戦最終となった7月20日の巨人戦(東京ドーム)では3回62球を投げ、無安打無失点ながら、珍しく制球に苦しみ5四死球と乱調。降板後、藤川球児監督は本人に疲労があったと語っていた。
今回の抹消も常に選手コンディションを整えることを優先させる指揮官だけに、危機管理の一環という見方もあがる。
何よりどっしり構えていられるのも、安定した先発陣の顔ぶれにもある。
村上頌樹、才木浩人の両右腕に加えて、左腕では伊藤将司、復活星をあげた高橋遥人、大竹耕太郎など他球団垂涎のラインアップ。
さらにファームには下の試合で防御率1.13の成績を残し、実績のあるジェレミー・ビーズリーも控えるとあって、ファンの間からは、今回の抹消にも「先発陣が安定しているから、できること」「しっかり休んでほしい」「大事を取っての抹消なのかな」「この段階で休養を与えておくのがベスト」と首脳陣の判断に理解を示す声も多く上がっている。
何といってもここからが目指す優勝に「勝負の夏」となる。青年監督がどのようにチームを前に進めていくのか、引き続き注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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