国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2024年(1月~12月)の世界におけるTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)およびTOEIC Speaking & Writing Test(以下、TOEIC S&W)の平均スコアと、それぞれのテストの受験者が回答したアンケートの結果を発表した。調査は、TOEIC Programを制作・開発しているETSがまとめたもの。

TOEIC L&Rの日本の平均スコアは564点

2024年のTOEIC L&Rのスコアを国・地域別にみると、トップは「レバノン」(853点)、2位は「ドイツ」(811点)、3位は「ポーランド」(785点)だった。以降、4位「インド」(772点)、5位「ベルギー」(770点)、6位「コスタリカ」「イタリア」(いずれも768点)、8位「チュニジア」(765点)、9位「スペイン」(734点)、10位「ペルー」(724点)と続く。日本は564点で31位だった。

年齢層の最多は「21〜25歳」(44%)。専攻分野としては「工学」(24%)、「教養学」(19%)、「経営学」(17%)が多く、職種をみると「科学/技術職」(24%)、「事務職」(16%)、「マーケティング/販売」(14%)と続くことが明らかになった。

また、最も使用する英語技能は「リーディング」(32%)に次いで「リスニング」(21%)。受験目的は「就職活動のため」(27%)が最も多く、僅差で「英語学習のため」「卒業に必要なため」(いずれも26%)と続いた。英語学習において最も重視する技能に対しては「4技能すべて」との回答が22%だった。
TOEIC Speakingの日本の平均スコアは117点、TOEIC Listeningは130点

TOEIC S&Wの国・地域別平均スコアは、SpeakingとWritingのそれぞれについて公表されている。

TOEIC Speakingの上位は1位「フィリピン」(155点)、2位「コスタリカ」(146点)、3位「台湾」(145点)との結果に。以降、4位「スペイン」(140点)、5位「インドネシア」(138点)、6位「コロンビア」(134点)、7位「メキシコ」(133点)、8位「エルサルバドル」(132点)、9位「ブラジル」(130点)、10位「フランス」(128点)と続き、日本は117点で16位だった。

TOEIC Listeninggも、1位「フィリピン」(167点)は変わらず。以下、2位は「スペイン」と「台湾」が157点で並んだ。以下、4位「ベトナム」(154点)、5位「エルサルバドル」「タイ」(152点)、7位「インドネシア」(151点)、8位「韓国」(150点)、9位「コロンビア」(148点)、10位「コスタリカ」(148点)と続き、日本は130点で18位だった。

TOEIC S&W受検者の就業状況の最多は「フルタイム勤務者」(41%)で、それに「全日制学生」(35%)が続く。「工学」(38%)、「教養学」(20%)、「経営学」(13%)を専攻している人が多く、業種では「製造業」(37%)、「サービス業」(22%)と続いている。

最も使用する英語技能は「リスニング」(40%)、「リーディング」(19%)の順。受験目的は約4割が「就職活動のため」(43%)と回答しており、以降「卒業に必要なため」(21%)、「英語学習のため」(20%)と続いた。英語学習において最も重視する技能は「4技能すべて」(27%)が約3割だった。
(MN ワーク&ライフ編集部)

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