
「ペヤング開発者を直撃!」人気カップ焼きそばの新商品はこうして生まれる…“アイデアのきっかけ”“気になる開発秘話”を聞いてみたの画像一覧
新商品が発売されるたびに話題となる、大人気カップ焼きそば「ペヤング ソースやきそば」。激辛や超ビッグサイズ、果ては公式偽物まで……。尖りすぎな新商品を怒涛の勢いで発売し続けています。そんなペヤングが、今年で発売50周年!というわけでロングセラーの魅力を一から解説してみました。今回特に深掘りしたのは、ペヤングの新製品開発に関する話題です。アイデアのきっかけや開発への思いを担当者に聞いていきます。これを読めばペヤングがもっと美味しくなること確実でしょう!
ペヤング開発にまつわるQ&A
Q1.新商品ラッシュはいつから始まった?
A.新商品を次から次へと発売するようになったのは、「ペヤング 激辛やきそば」(2012年発売)からです。この商品を発売する3年くらい前に激辛ブームがあったのですが、弊社の社長である丸橋が「激辛ブームはまた来るのではないか」と考え、本当に辛いものを作ろうとしたのがきっかけでした。
発売したところ「どのくらい辛いのか?」と多くのお客様が関心を持ち、ネットで話題にしてくれましたし、テレビでも紹介されました。丸橋の予想通りヒットしたのです。そこで、「世間を騒がせるようなもののほうが、お客様に興味を持ってもらえる」という手ごたえのようなものを掴んだので、これからも他社がやらないことをどんどんやっていこうという空気が社内で生まれていきました。
上の画像は、ペヤングの麺の製造ライン。ラードの風味をきかせた独特な味わいの縮れ麺はペヤングの魅力のひとつ。
Q2.新商品の味はどうやって決めているの?
A.新商品は月に3~4品、年間で約50点発売しています。大まかな開発のプロセスは、毎月、新商品の候補となるアイデアを20~30個出し、社内で役員を含めて試食会を行います。そこで味やコンセプトなどを検証し、OKが出たものを営業会議のプレゼンに回すというイメージです。新商品候補のネタは社内で考えているのですが、社長の丸橋がかなりのアイデアマンでして、ほぼ社長がネタを考えているという感じです。
ちなみに「超大盛」シリーズを考えたのも丸橋です。コンビニでペヤングとおにぎりを買う人を見かけて、このおにぎりの売上を取り込めないかと考えたのが「超大盛」です。その後、丸橋が「超大盛」とおにぎりを買う人を見かけたことで、まだ足りないと「超超超大盛GIGAMAX」を発売し、YouTubeで「GIGAMAX」を複数個食べる動画を見つけて、もう限界までいこうと考えたのが「ペタマックス」になります。
Q3.公式偽物や異業種コラボ自由なのは社風?
A.新しいことに挑戦しやすい雰囲気と、実行するスピード感がある会社だと思います。オープンな雰囲気があるので、社長の丸橋と従業員の距離が近く、直接社長に相談したり、新商品についてアドバイスをもらったりしやすいです。公式偽物「ペヨング」は、ペヤングを特売したいという声を多くいただいたのがきっかけです。弊社としてはペヤングの値段を下げることはできなかったので、ならば安価な偽物を作ったら面白いのでは?という経緯で誕生しました。
また、ペヤングの名前をどんどん広めていきたいので、即席麺カテゴリー以外のコラボのお話も、なるべく受けるようにしています。ペヤングが今年発売50周年、2029年には弊社が創業100年になるので、それまでに愛されるペヤングを全国すみずみまで広めていきたいです。
MonoMax WebでPV数年間1位を獲得!
MonoMaxのWEB版「MonoMax Web」でもペヤングは大人気!「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」を実食レビューした記事は、2018年の年間記事ランキングで1位を獲得! 編集部内でも「やっぱりみんなペヤングが大好きなんだ!」と改めて実感した。
2025年夏のペヤング新商品に大注目!
最後に6月から登場している今夏の新商品3種をチェック!気になるものはぜひ手に取ってみてほしい!
1.九州名物をいっぺんに!贅沢すぎるアイデア!
九州名物の豚骨ラーメンと明太子が同時に味わえる商品。濃厚な豚骨をベースに、明太子の旨みを加えたソースを使用。具材もつぶつぶ明太子と味付き高菜を使うこだわりだ。6月23日発売。
2.暑い日に食べたくなる、まろやかな酸味と旨み
根強い人気の酸辣湯をペヤングで再現。ソースは醤油ベースにガラスープと赤酢を配合。まろやかな酸味と爽やかさが感じられる。具材はひき肉、卵、にんじん、ニラと本格的だ。6月16日発売。
3.人気つけ麺店とコラボ!海老の香りと味が凝縮!
「つけ麺 五ノ神製作所」とコラボし、同店の人気メニュー・海老つけ麺をペヤングで再現。特製ソースは、焼いた 海老の香りが特徴の油を加えることで、海老の香りと旨みが存分に味わえる。
問い合わせ:まるか食品株式会社 https://www.peyoung.co.jp/
取材・文/金山 靖 撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY)

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