映画『近畿地方のある場所について』(8月8日公開)の「体験型プレミア in 東京」と題したイベントが7月29日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、菅野美穂、赤楚衛二が舞台挨拶に登壇した。
【写真を見る】観客にバレないよう、声も音も立てずにフォトセッションに臨んだ菅野美穂＆赤楚衛二
本イベントは、公式HP、SNSにて公開された“謎の資料”をもとに、集合場所となる“東京のある場所”を導きだしたうえに、抽選で選ばれた方のみが体験できるミステリー・バスツアーイベント。参加者たちは目隠しをした状態でバスに乗り、“東京のある場所”へ向かう。ツアーの終着点となる劇場、舞台挨拶の開催地であるユナイテッド・シネマ豊洲で、目隠しを外した観客の目の前には菅野、赤楚の姿が…というサプライズ演出が待ち構えていた。
菅野、赤楚はミステリー・バスツアーも体験済み。参加した感想を問われると「なにが起こるのかわからないから、ずっと構えてしまう」とハラハラ＆ドキドキを体験した様子。匂いの演出も印象的だったとし、「怖い場所の説明もよく聞いているとノイズで大事なところが聞けなかったりとかして…」とバスツアーの演出を詳細に説明。
会場に中学生の参加者がいることに気づいた菅野が「どうだった？」と話しかける場面も。この中学生もノイズの演出が印象に残っていたようで「特に最後のほうのノイズが怖かったけれど、うるさいとも思いました」とコメント。すると赤楚が「まさかのクレーム(笑)」と吹き出しつつ、舞台挨拶後に映画を観たら、「夜にトイレに行けなくなるかも」と心配すると、菅野が「一生の思い出にはなる！」と作品の怖さに太鼓判。菅野が「ライトをつけっぱなしにすれば大丈夫！」とトイレに行きたくなった時のアドバイスすると、「それ、親に怒られるやつですね」とニヤリとした赤楚は、バスツアーについては「視界が遮られて、なにが起きるのかわからない恐怖があります。それでみなさん疲れているかも…」と、映画の鑑賞を控えた参加者の体力を気にかける優しさを見せていた。
映画については「パズルがはまっていく爽快感があります！」とおすすめした菅野。“場所ミステリー”というジャンルのため、「場所はどこなんだろう、と思いながら観ていただければと思います」と呼びかけた。「最初は“はてな”だらけだった」と語った赤楚は「だんだん繋がっていくある種の気持ちよさもあるけれど、同時に気持ち悪さも出てきます」と作品の印象に触れ、「演じていて怖くなっていきました」とも告白。菅野は「小説だと伏字になっているから、想像しながら読んでいたけれど、映像になると(伏字になっていた部分も含め、いろいろなものが)“見える”から、文字で見るのとは違う見方ができると思います」と映画ならではの楽しみ方があるとも話していた。
試写では「怖いけれどどんどん画面に引き込まれた」と振り返った菅野は「観終わってから、演じていた私たちでも気づかなかった仕掛けがありました。そういうのを探しながら観るのも」ともおすすめしたが、すぐに「1回目はなにも考えないで観るのもいいかも！」と訂正。菅野自身も「回数を重ねて観たいと思います！」とリピート鑑賞を楽しむ予定だとも明かしていた。バスツアー同様、「どこに連れて行ってくれるんだろう」という感覚になると感じたという赤楚は「アトラクションのような感覚で楽しんでほしいです！」と満面の笑みを浮かべていた。
“場所ミステリー”にちなみ、最近の二人のお気に入りの“場所”を発表するコーナーも。毎日暑いのでプールに通っているといるという菅野は「映画の公開が控えていて、こんがり健康的で(イベントなどに登場して)もなあと思うけれど、夏休みなので子どもとちょこちょこプールに行っています！」と夏を満喫している模様。赤楚は撮影で疲れた体を一気に癒してくれるという整体にハマっているそうで、「すごいです！ゴッドハンドを知ってしまいました。先月くらいに出会ったのですが、これから通おうと思っています」と宣言。「姿勢とか、昔剣道をやっていたことまで言い当てられます！」と目を輝かせながら、すてきな出会いを明かしていた。
締めのメッセージで菅野は「観終わったあとには、自分の人生、日常が『よかったー！』と思ってもらえると思います。そのくらい遠くまで連れて行ってくれる力のある映画です。監督の言葉をお借りするなら『良質なトラウマをお楽しみください！』」とニッコリ。赤楚は「怖さにもいろいろあってそれが映画に集められています。ロードムービー的要素もあるし、友情もあるし、人間ドラマ的なところもあります。ジャンルではくくれないおもしろさがあります！」と興味深い要素の詰まった見どころいっぱいの作品だとアピール。大きな拍手と歓声に包まれながら、客席を通って会場を後にした。
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