アメリカの住宅の庭に設置された監視カメラが、決定的瞬間をとらえていた。総勢6匹はいるであろうアライグマたちが、深夜にトランポリンで遊んでいたのだ。

 アメリカでは固有種のアライグマが人間の生活圏に現れるのはよくあることだ。

 ゴミを荒らすことから「トラッシュパンダ」と呼ばれ、困ったちゃんなところもあるのだが、みんなでピョンピョン楽しそうに遊んでいる姿は、ちょっと憎めない感じではある・

 だが実は、わたしもうっかり騙されてしまったのだけど、この動画は実は生成AIによるフェイク映像だったそうだ。アライグマならやりかねないと思ってしまったが、そんなことはなかったようだ。

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 ということでフェイクだと分かってしまってがっかり感なのだが、本当だったらいいのにという思いを込めて、そのまま原文を残しておくよ。

アライグマたちによる深夜のトランポリン大会

 アメリカのどこかの民家の庭に置いてあった2台のトランポリン

 その家の監視カメラが深夜とらえたのは、アライグマたちが、一斉にピョンピョンとトランポリンで遊んでいる姿だ。

Shane Keven Reinhart/Facebook

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  6匹くらいはいるよね?「おお!なんだこれ、面白い!」ってな感じでみんなが一斉にぴょんぴょんと飛び跳ねる。

 アライグマ好奇心旺盛で頭が良い動物だ。人間の幼児並みともいわれる学習能力や問題解決能力を持ち、実際にパズルを解いたり、複雑なロックを解除したりする実験にも成功している。

 彼らは物体を観察し、触り、試して学ぶ「探索行動」が発達している。

 トランポリンは地面と違って不安定で、跳ねるという独特な反応があるので、アライグマにとっては「面白いおもちゃ」のように感じたのだろう。

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 アライグマは基本的には単独行動をとるが、今回何匹も集まっていたのは、最初に誰か1匹が乗って飛び跳ねているのを見て、「面白そうじゃん」と次々とやってきて、同じように真似した可能性が高そうだ。

そして本当に楽しくなっちゃったのだろう。誰が一番上手に飛べるか?アライグのトランポリン大会の会場となってしまったようだ。

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 アメリカでは固有種のアライグマは非常に身近な野生動物だ。

 都市部の生活に順応した個体が増加傾向にあり、ゴミ箱を荒らしたり、屋根裏に住み着いたりと、時に「厄介者」として扱われることもある。

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 そのため「トラッシュパンダ(ゴミ箱のパンダ)」というニックネームで呼ばれることもある。

 一方で、その愛嬌ある顔立ちやユニークな行動、そして何より人間の生活に興味津々な様子から、多くの人々に愛されてもいる。

 病原菌を保持していることもあるので、基本的に野生のアライグマと接触することは危険なため触ってはいけない。

 だが、困っているアライグマがいると、救助されたり、リハビリ後に野生へ戻されたりと、よほどのことがない限りは駆除されることはない。

 今回の動画のように、楽しく遊んでいる姿を見かけたりするアメリカの人々にとっては、適度な距離を保ちつつ、共存していこうって感じなんだろうね。

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追記:フェイク動画だった

 コメント欄によると、この動画は最近はやりのトランポリンで動物たちを飛び跳ねさせるフェイク動画だそうだ。

 どうりで調べても詳しい情報がでてこなかったわけだが、アライグマならやりかねないという思いもあって記事にしてしまった。

 大変お騒がせしましたが、夜中に仲間とトランポリンで遊んでいるアライグマは存在しなかったようだ。

 アライグマに関する情報だけはたっぷり調べたので、動画以外の内容に関しては本当だよ。

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