
Razerは7月30日、ワイヤレスヘッドセットのフラッグシップモデル「Razer BlackShark V3 Pro」シリーズを発表した。
BlackShark V3 Proは、世界の一線で活躍するeスポーツプレイヤーたちのフィードバックを反映して開発された。製品の設計・チューニングには、Razerの音響エンジニアによる無響室・無線周波数チャンバーでの試験も実施されており、安定した接続性と低遅延を追求している。
通信には「Razer HyperSpeed Wireless Gen-2」を採用。業界最速クラスとなる10ミリ秒の超低遅延を実現し、Bluetoothとの同時接続にも対応する。イヤーカップ内部には専用のアンテナを内蔵し、デュアル接続時でも遅延が発生しにくい構造を採用した。
またマイクにはスタジオ品質の12mm着脱式「HyperClear フルバンドマイク」を搭載。48kHzの高精度サンプリング、単一指向性パターン、ポップフィルター内蔵により、クリアで自然なボイスチャットを可能にする。
さらにBlackSharkシリーズで初めてハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載。4つのマイクと密閉性の高いイヤークッションにより、外音を効果的に遮断できるという。
ドライバーには新設計の「Razer TriForce バイオセルロース ドライバー(50mm)」を採用。超薄型振動板により自然な音質と立体的なサウンド空間を提供する。とくに足音や銃声など、eスポーツで重要な音を強調するチューニングが施されている。
ゲームタイトルごとのプロチューンEQもプリセットで搭載されており、最大9つのカスタムEQプロファイルを本体に保存可能。NiKo選手やZellsis選手の監修によるプロファイルも利用できる。加えて、特許出願中の「Footsteps Booster」機能を使えば、各ゲームの足音を自動的に強調することも可能だ。
装着感については、15度のスイベルジョイントと新開発のデュアルレイヤーイヤークッションを組み合わせ、長時間の使用でも快適性を保つ設計となっている。吸湿発散性の高いファブリック素材と遮音性を高めるレザーレットを併用し、フィット感とノイズアイソレーションのバランスを取っている。
接続は2.4GHz HyperSpeed Wireless、Bluetooth、USB-A、有線3.5mmの4系統に対応。PCやコンソール、スマートフォンなど、あらゆる環境で柔軟に使用可能だ。ヘッドセット本体のコントロール類も充実しており、左右のイヤーカップにはボリュームノブやゲーム・チャットバランスの調整ローラーを搭載。マイクモニタリングや接続モードの切替もワンタッチで行える。
価格は、PCおよびXbox向けの「BlackShark V3 Pro」が4万780円で、ブラックとホワイトの2色展開。7月30日から予約受付を開始し、8月8日より販売開始される予定。なお、PlayStation向けモデルの発売日や価格は後日発表となる。
また、BlackShark V3 Proに加えて、2つの姉妹モデルもラインナップされている。「Razer BlackShark V3」は、Razer TriForce TitaniumドライバーとTHX Spatial Audioを搭載し、2万4480円で提供。
「Razer BlackShark V3 X HyperSpeed」は、エントリーモデルながらワイヤレス接続や7.1chサウンドに対応し、1万6980円で購入可能だ。

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