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疲労がピークに達しているときの帰り道は、思わぬ危険が潜んでいる。大阪府に住む40代の女性から、電車で寝過ごして痛い目に遭った事故のエピソードが寄せられた。

それは、女性が月100時間もの残業をしていた頃。年末に、南海難波駅から終点の「和歌山市駅」まで帰宅する途中だった。

「ウトウトして気づくと間違えて『関西空港行き』に乗っており、途中の『りんくうタウン駅』で目が覚めました」

女性は「本来は手前で乗り換えが必要」と書いていた。南海本線の「関西空港行き」でも、途中の泉佐野駅で乗り換えれば和歌山市まで行けるが、寝過ごしてしまったようだ。(文:篠原みつき)

エスカレーターに膝が刺さりました

慌てて電車を飛び降りると、向かいのホームに戻りの電車が到着したのが見えて、女性はパニックになった。

「急いでエスカレーターを駆け下りて、逆行きのホームへ駆け上っていた途中で。思いっきりコケました。しかもエスカレーターに膝が刺さりました」

痛かったものの、必死にホームへ駆け上がったが、一瞬の差で無情にも電車のドアは閉まってしまった。

「そのまま夜の冷たい風が吹きっさらし、他の電車待ちの客すらいないホームで20分ほど待つことに。空港まで行ってしまえばよかったのにと後悔」

その後、次に来た電車に乗ると、周囲の乗客から突き刺さるような視線を感じた。不思議に思って足元を見ると、衝撃の光景が広がっていた。

「自分の足元を見たら血がぼたぼたと…どうやら本当にエスカレーターが刺さったようで、まだこのときは痛すぎてしびれが勝っていて気づかなかった様子」
「エスカレーターってよく見ると、細い鉄の板が並んでいて噛み合って収納される仕組みなんです。人間の皮膚って柔らかいんだなと思います」

結局、帰宅後に救急外来で診てもらい、「何針か縫う羽目になりました」と顛末を書いている。過労が招いた、まさに踏んだり蹴ったりの年の瀬だったようだ。

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電車駆け込みで流血の大惨事!「足元を見たら血がぼたぼたと…」 エスカレーターで転倒、大怪我をした女性