【写真・画像】アニメ「機動戦士ガンダムジークアクス」番組サムネイル

 アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)最終話エピローグで、ファンがざわつく“事件”がひっそりと発生していた。緑のおじさんことシャリア・ブル(CV:川田紳司)が、まさかの仮面デビューを果たしたのだ。

【映像】シャリアの仮面デビューシーン(22分43秒ごろ~)

 作中では遠目の描写だったものの、Xでは敏感なファンたちが即座に反応。「え、シャリア・ブル仮面してる!?」「ヒゲマンシャア化してて草」「仮面部入部おめでとうございます!」など、“仮面部の新人さん”として、困惑と祝福の拍手が送られた。

 仮面のデザインは、頭頂部にバンドのないシャア系スタイル。そして描写は一瞬かつ遠景のため気づきにくいが、それだけに「発見できた者だけが喜べる粋な仕掛け」として話題を呼んだ。

 そしてファンの間では、「あれはただのファッションではない」と真剣な考察も飛び交った。というのも、シャリア・ブルにはガンダムジークアクス世界における“重すぎる背景”があるからだ。

 物語終盤、シャリアシャア・アズナブルキシリア殺しの罪を背負う覚悟で「この命をもって罪を償う」と語り、軍事法廷への出頭を自ら申し出る。しかし、エグザベ・オリベ(CV:山下誠一郎)に「あんたニュータイプニュータイプとして生きられる世界を作るんだろ!なら、ザビ家なきジオンをなんとかしろ!あんたには責任がある!」と激昂されたという経緯があった。

 つまり、仮面の裏には、「罪を負った者として顔を隠す決意」「ジオンの未来を引き受けた者の覚悟」「そして“シャアではない誰か”として役割を継ぐ象徴」……そんな複雑な意味が詰め込まれているのかもしれないのだ。

 あのシャリアが仮面キャラになることで、ガンダムという世界観にまたひとつ“業”が追加されたことは確かだ。もはや仮面は、思想であり、罪であり、決意であり、そしてポジション。そのすべてを背負って、シャリア・ブルは“あの仮面”を選んだ。それがシャリア・ブルなりの“責任を引き受ける”という意志表示だったのかもしれない。

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生アマテ・ユズリハ(CV:黒沢ともよ)が、少女ニャアン(CV:石川由依)との出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場先行版は、興行収入が約34億円という大ヒットを記録。6月20日より全国368館で再上映されている。

(C)創通・サンライズ

緑のおじさんがクラスチェンジ成功!「ガンダム ジークアクス」目的を果たしたシャリア・ブル”ガンダム仮面部”に仲間入り