
環境省の調査データで
独自ランキングを作成!
例年以上に暑い日が続く今年の夏。海に行きたい、川や湖で水遊びをしたいと考える人も多いだろう。せっかくなら、水がきれいなところで遊びたいものだ。
環境省では例年、全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む。以下、「海水浴場」と表記)の水質調査を行っている。環境省のデータを元に、ダイヤモンド編集部が独自に「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング」を作成した。
環境省の調査対象となっているのは、日本全国の743カ所の海水浴場だ。水質の判定基準は、(1)水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD、mg/リットル)、(2)糞(ふん)便性大腸菌群数、(3)透明度、(4)油膜の有無、の4つ。CODの値が小さいほど水がきれいということになる。
全国の海水浴場は、水がきれいな順に、適(AA、A)、可(B、C)、不適の5種類で格付けされている。調査の結果、今年「不適」となった海水浴場はなかった。
水質格付けが最高位の「AA」だった471カ所の海水浴場については、『水がきれいな海水浴場ランキング2025』で、海水浴場の名前を挙げてランキングを紹介している。
今回の記事では、『水がきれいな海水浴場ランキング2025』で取り上げた水質「AA」の海水浴場の数を都道府県ごとに集計し、その数が多い順に並べている。水質AAの海水浴場数が同じ場合、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)の平均値が低い都道府県を上位として扱った。
上述の通り、本ランキングでは、川や湖沼の水浴場も対象としているので、海がない県に住む人もぜひチェックしてほしい。それでは早速、ランキングを見ていこう。
7年連続1位の絶対王者は?
15位→6位に大躍進の県は?
1位は静岡県。このランキングを始めた2019年から7年連続で1位となっており、県内に54カ所ある海水浴場のうち、水質AAが39カ所もある。「水がきれいな海水浴場ランキング」で全国1位を獲得した海水浴場(CODが0.5mg/リットル未満)は今年8カ所あるが、そのうちの4つ(大瀬、千本浜、平沢:らららサンビーチ)が静岡県沼津市にあり、駿河湾に面している。
2位は新潟県で、水質AAの海水浴場数は38カ所。3位は兵庫県、4位は山口県、5位は愛媛県となった。ここまでは去年と同じだが、今年は6位以降で大きく順位が入れ替わった。
6位は長崎県で、水質AAの海水浴場数は17カ所。昨年は11カ所で15位だったので、大きく躍進した。逆に、大きく順位を下げたところもある。あなたの県は何位に入っているだろうか。
7位以下のランキングは、「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング2025【完全版】」を参照してほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部、データ担当/編集委員 清水理裕)

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