プレミアリーグマンチェスター・シティは29日、バーンリーからイングランド代表GKジェームズ・トラッフォードを完全移籍で獲得したことを発表した。

 現在22歳のトラッフォードマンチェスター・シティの下部組織出身で、2021年8月にレンタル先のアクリントンでプロデビューを飾った。以降はボルトンでのプレーを挟みつつ、2023年7月にバーンリーへと完全移籍。在籍した2年間で公式戦通算73試合に出場し、昨シーズンはチャンピオンシップイングランド2部)で29回のクリーンシートを達成するなど、クラブのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。

 そうしたなか、マンチェスター・シティがトラッフォードの獲得を発表。2030年6月までの5年契約を締結し、若き守護神の古巣復帰が決定した。正確な移籍金は明かされていないものの、バーンリーはクラブ史上最高額およびイングランド人GK史上最高額と説明している。イギリスメディア『BBC』はバーンリーの情報筋をもとに、移籍金を3100万ポンド(約62億円)+ボーナス+セルオン条項と報道。これは2017年にエヴァートンサンダーランドからイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードを獲得した際の3000万ポンド(約59億円)を上回る移籍金だ。

 移籍が決まったトラッフォードはクラブ公式サイトを通じて、「マンチェスター・シティに戻ってこられたことは、自分にとっても家族にとっても本当に特別で誇らしい瞬間だ。いつか必ずシティに戻って来られる日を夢見ていた」とコメント。「ここは自分にとってホームだ。素晴らしい人々に囲まれた特別なクラブであり、働くにもプレーするにも類を見ない場所だ」と喜びを明かしている。

 また、「ペップ・グアルディオラ監督のもとで世界屈指の選手たちと一緒にプレーできる機会を与えられたことに、ものすごく興奮しながら誇りに感じている」と口に。「まだ若く、もっと学び、もっと成長したいという意欲がある。そして、最高のGKになるためにシティ以上の環境はない」と述べながら、「シティの素晴らしいファンの前でプレーするのが待ちきれない。この偉大なクラブがさらなる成功を目指すために、自分も全力で貢献する」と意気込みを語った。

マンチェスター・シティへの加入が決まったGKトラッフォード [写真]=Getty Images