
「世界水泳シンガポール2025」17日目が7月28日に行われ、女子100mバタフライ決勝では日本の平井瑞希(TOKIOインカラミ)が56秒08のタイムで7位に入ったが、このレースを盛り上げたのは世界記録保持者であるグレッチェン・ウォルシュ(アメリカ)。強豪選手が揃う中でも異次元の伸びを見せると、自身が持つ世界記録に0秒13と迫る54秒73の大会新記録を打ち立てた。
1ストロークを数えるごとに、どんどんと差が開いていく。優勝候補の大本命だったウォルシュが予想通りに圧勝した。スタートから水面に顔を出した時点で既にトップに立つと、そのまま前半の50mを25秒16と世界記録を0秒16上回るタイムで折り返した。
勝負を決定づけたのは折り返しのターン。他の選手が呼吸を優先して10m付近で顔を上げる中、ウォルシュは制限いっぱいの15mまで潜水を続けて、ここで体1つ分以上のリードを築いた。もうこうなると戦う相手は、自身が持つ世界記録だけ。後半わずかにペースが落ち、惜しくも世界記録更新とはならなかったが、他を圧倒しての金メダルに。会場からも大歓声が起きていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

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