ユニクロの半袖Tシャツを、ミシンを一切使わずに毛糸でリメークするアイデアが2024年6月、YouTubeに投稿され話題に。当時紹介したねとらぼの記事も大きな反響を呼びました。

【画像】完成したアイテム

 ねとらぼ編集部は、宮城県気仙沼市にある「梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ」(以下、KFS)のオーナーで、投稿者の梅村マルティナ(@martinaKfs)さんに前回掲載された記事の反響や編み物の魅力について話を聞きました。

Tシャツの袖のミシン目を利用したおしゃれリメーク!

 ドイツで培った編み物の経験を生かして情報を発信しているマルティナさん。話題になった動画では、ユニクロの半袖Tシャツに“毛糸の袖”を付けるアレンジを紹介していて、「メーカーの完璧なミシン目」を利用して編むことで、ミシンを使わずに取り付けています。使用するのは、「Opal毛糸」のレリーフ2(ピンク)と6号のレース針、そして4/0号のかぎ針です。

 まずは、Tシャツの袖にある内側のミシン目にレース針を刺し糸をかけて通したら、1つ飛ばして次のミシン目に針を入れて糸を通したら引き抜き編みにします。繰り返して1周編んだら最初の目に引き抜き編みをして、針を4/0号のかぎ針に交換したら、ここから「ひつじ雲編み」です。

 ひつじ雲編みとはKFSが独自に考案した編み方のこと。立ち上がりのくさりを3目編み、長編みを1つ飛ばしで頭に入れる……これを繰り返しますが、ひつじ雲編みということで、糸の色が変わったところは全て長編みになります。なお、この部分は1つ飛ばさずに、すぐ隣の目に針を入れて編んでいきます。

 こちらも1周編んだら最初のくさり編みの目に針を通し、引き抜き編みをします。これで1段目が完成で、同様に2段目、3段目と編んで、好きな長さまで編めたらリメークが完成です。マルティナさんが着ている黒のTシャツがその完成品で、元のTシャツからガラッと雰囲気を変えることができるアイデアには、「とてもステキ」「この方法はすごい」「ミシン目を利用する方法は思いつかなかった」「秋に向けて今から編みたい」などの声が寄せられました。

マルティナさん「心が落ち着くところに魅力を感じています」

 この動画は現在18万再生を突破。ねとらぼ編集部は梅村マルティナさんに話を聞きました。

――動画や記事に寄せられた反響への感想を教えてください

梅村マルティナさん:YouTubeの再生回数が10万回を超えるなど、大きな反響をいただいてとても驚きました。それに加えて、近年全国各地で開催している「KFS全国巡回フェア」というイベントの場でも、多くのお客様から感想をいただきました。中にはご自身で作品を編んで着用して来てくださる方もいらして、私自身とても元気をもらいました。

――編み物のインスピレーションはどんなときに浮かびますか

梅村マルティナさん:私はもともと節約が好きで、何事も無駄にしたくないという気持ちがあります。古着も「捨てるのはもったいない」と思い、かわいくアレンジして再利用できないかと考えることがよくあります。

 また、編み物はときに失敗することもありますが、そこから新しい形にアレンジすることができるのも魅力のひとつです。そうして生まれた作品「腹巻帽子」は、今ではKFSの看板商品になりました。

――編み物の魅力を教えてください

梅村マルティナさん:指を動かすことで、心が落ち着くところに魅力を感じています。編み物は、自分だけの“しあわせの空間”を作り出すことができる、特別な時間です。

(了)

 YouTubeチャンネル「梅村マルティナ (Martina Umemura)」では他にも、腹巻帽子の形のフリンジネックウォーマーやサマーカーディガンの編み方なども公開中なので、編み物に興味がある人はぜひチェックしてみてください。情報はお店(KFS)のブログやInstagram(@kfs_atelier)でも発信中で、ドイツ生まれのOpal毛糸や「腹巻帽子」は公式のWebショップでも販売されています。

動画提供:YouTubeチャンネル「梅村マルティナ (Martina Umemura)」さん

【画像】完成したアイテム