
太平洋沿岸の広い範囲に津波警報が発表されたことを受けて、気象庁は会見を開き、沿岸部にいる人などはすぐに高いところに避難するよう呼びかけました。
「沿岸部や川沿いにいる人はすぐに高いところに避難してください。すでに避難している人は避難を継続してください」(清本清司地震情報企画官)
気象庁はカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震を受けて、北海道から和歌山県の太平洋側沿岸に津波警報を発表し、午前10時すぎから緊急の会見を開きました。
気象庁によりますと、地震発生当初はマグニチュード8.0と推定されたため、「津波注意報」を発表していましたが、その後、より正確な分析をしたところ、マグニチュード8.7と判明したため、「津波警報」に切り替えたということです。午前10時時点で、海外の潮位観測点で津波はまだ観測されていないとしています。
日本から離れた地域で起きた地震を受けて、国内に「津波警報」を発表するのは、2010年2月に発生したチリ中部を震源とする地震以来ということです。
気象庁は今後の見通しについて、震源が日本から離れた場所だと津波の継続時間がより長くなるため、警報の解除まで「半日から1日程度かかる」との認識を示しました。(ANNニュース)

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