スナック菓子「かっぱえびせん」を販売するカルビー東京都千代田区)は7月29日東京都内で記者会見し、かっぱえびせんキャッチフレーズ「やめられない、とまらない」にちなんで制作する「かるた」の読み札、絵札の内容を発表した。

 読み札の語句は「あなたのやめられない、とまらないこと(やめとま)」をテーマに募集し、3万1678作品の中から最優秀策作品「くつしたの かたっぽいつも ぼうけん中」など計45作品を選んだ。内容が確定した「やめとまかるた」は紙のかるたにしてキャンペーンでプレゼントするほか、商品化して一般に秋ごろ販売することも検討しているという。

 カルビースナック部の竹中宏樹さんは「かっぱえびせんとともに“やめとまかるた”を家族のだんらんや友人同士の会話を盛り上げるコミュニケーションツールの一つとして楽しんでいただければ」と話している。


 たくさんの応募作品の中から「くつした・・・」の語句を最優秀作品に選んだのは選考の審査員長を務めたお笑いコンビ「ずん」の飯尾和樹さんとやすさんの2人。記者会見に参加した2人は、選定理由について「自分も靴下の片方をよくなくす。絵札のイラストの“靴下君”が靴下を履かずに素足というところがシュールでいい」(飯尾さん)、「絵と語句両方が良い」(やすさん)と説明した。この最優秀作品の語句と絵札のイラストは11月上旬ごろからかっぱえびせんのパッケージに掲載される。

 最優秀以外の選ばれた主な語句は「うちゅうじんになる せんぷうき前」「おう断歩道 白線だけを踏み渡る」「にあうかな? 鏡の前でターンする」「ねる前の ショート動画が ロング時間」など。「うちゅうじん・・・」の語句について、ずんの2人は「子どものころ扇風機の前で声を出してよく遊んだ。母親に怒られた」(飯尾さん)、「われわれ宇宙人は-とか言ってたね」(やすさん)などと共通の体験と振り返った。ほかの気に入った語句に関してもいろいろなエピソードを面白おかしく語り、会場を沸かせた。


 絵札のイラストはすべて琉球張り子作家・イラストレーターとして活躍する沖縄県在住の豊永盛人さんが描いた。豊永さんは「素晴らしい語句をたくさん読ませていただいた。すてきな読み札の語句に見合った絵札のイラストを描けているかどうか心配ですが、イラストを楽しんでいただければ」とのコメントを寄せた。

 語句の選考を担当したカルビースナック部の竹中さんは「予想以上の応募があった。推しやSNSなど時代を反映した語句の作品が多く、たくさんの人の共感を得られそうな語句が集まったと思う。コミュニケーションツールとしてみんなが楽しめる内容のかるたになる」と喜んでいた。

「やめとまかるた」の主な絵札