
2024年3月にEV(電気自動車)市場に「SU7」で初参入したシャオミですが、その後、スポーツタイプの「SU7 Ultra」を発表、2025年6月には新たに「YU7」も投入しました。今回は上海と深センのシャオミストアを訪問し、その実車を見てきました。
世界で一番人気のジャンル・SUVに挑戦したシャオミ
いきなりバカ売れでこの先が楽しみ
SU7はセダンタイプで、車体サイズは全長4997×全幅1963×全高1455mm。一方、SUVになったYU7は4999×1996×1600mmと居住性を優先した結果、全高がかなり高くなっています。外観の印象もSU7より大きくなったな、と感じました。
なお、SU7の記事はこちらをどうぞ(27分で5万台売ったシャオミのEV「SU7」を上海のショールームでチェック!)。
モデルは後輪駆動(RWD)の「YU7 Standard」、四輪駆動(AWD)の「YU7 Pro」、さらに高性能な四輪駆動モデルの「YU7 Max」の3タイプ。Standardはモーター出力235kW、0-100km/h加速5.88秒、バッテリー96.3kWh LHP(BYD製)、最大航続距離は835km。最上位モデルのMaxではそれぞれ前220kW/後288kW、3.23秒、101.7kWh NMC(CATL製)、760kmとパワー面を大きく引き上げています。
価格はStandardが25万3500元(約525万円)、Proが29万元(約601万円)、Maxが32万9900元(約684万円)です。ちなみにSU7は、登場時Standardモデルが21万5900元(約450万円)でした。SUVのYU7のほうが価格が高くなるのも納得いきます。
本体カラーは9色と豊富です。バサルトグレー、ラバオレンジ、チタニウムシルバー、エメラルドグリーン、パールホワイト、オーシャンブルー、ダスクパープル、シャドウティール、ドーンピンク。さすがにこの9色を一度に並べている店舗はありませんが、ボディーカラーのサンプルは見ることができます。
今回訪問した深センの店舗ではエメラルドグリーン、上海の店舗ではラバオレンジが展示されていました。ほかの店舗や都市では別の色の展示もあるかもしれません。
今回は正式発売前の展示だっため、内部に乗り込むことはできませんでした。しかし、外部からは16.1型のインフォテイメントパネルを確認。YU7もシャオミのスマートフォンと同じHyperOSを採用しており、スマートフォンや家電などとのシームレスな連携がこのパネルからできます。
さらにSU7にはなかった、横1.1mのスリム・ワイドなHyperVisionディスプレイをフロントガラスの下に配置。自動車の操作などがワンタッチでできるとのこと。YU7の実車でいつか体験してみたいとも思います。
ところでシャオミはSU7、YU7の1/18サイズのミニチュアモデルも販売してます。シャオミファンはぜひ買いたいものですが、サイズはやや大きめ。しかし、最近になって1/64サイズ、6色セットの小型モデルの販売も開始しています。179元(約3400円)と価格も手ごろ、日本でシャオミのEVを買うのは難しいので、興味のある人はこのミニカーを買うのもいいでしょう。

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