【写真・画像】カムチャツカ半島付近の地震 林官房長官が会見 人的・物的・ライフライン被害なし、原子力発電所異常なし 1枚目

 30日午前8時25分ごろ、カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、北海道太平洋沿岸、青森県太平洋沿岸、岩手県など広い地域に津波警報が出ている。同日11時8分ごろ、林官房長官が会見で説明を行った。

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 林官房長官は津波について「この地震に伴い、北海道から和歌山県太平洋側沿岸に津波警報が発表され、高いところで3メートル程度の津波が予想されており、北海道根室市等において10時30分に30センチの津波が観測されたなどの報告を受けている。警報が発表されている地域の皆様は、直ちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難をしてください」「津波が到達しても、第二波、第三波がより大きくなって到達することもある。津波に関する情報に十分注意し、警報が解除されるまで安全な場所から離れないように」と呼びかけた。

 また、現時点で人的・物的被害があったとの報告は受けていないとして、政府としては、官邸危機管理センターに設置した官邸連絡室において引き続き被害状況の把握にあたるという。石破総理からは、国民に対し、津波や避難等に関する情報提供を適時的確に行うとともに、「住民避難等の被害防止の措置を徹底すること」「早急に被害状況を把握すること」「地方自治体とも緊密に連携し人命第一の方針のもと政府一体となって被害防止に全力で取り組むこと」という指示があったという。現在、警察、消防、自衛隊海上保安庁国土交通省のヘリを活用し、被災地域の被害状況を確認しているという。

 各地の電気、ガス、水道などのライフラインについては被害情報なし、交通関係については、高速道路は3路線3区間で通行止め、鉄道は17事業者41路線で運転見合わせ、仙台空港では滑走路が閉鎖されているという。また、漁船など海洋上での被害情報もなく、各地の原子力発電所にも異常は生じていないという。
(ABEMA NEWS)

カムチャツカ半島付近の地震 林官房長官が会見 人的・物的・ライフライン被害なし、原子力発電所異常なし