(株)サクライ(江東区)は7月30日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は田島潤一郎弁護士(安西法律事務所、中央区銀座3-4-1)。
 負債総額は約34億5000万円(2024年4月期決算時点)。
 
 1915年創業の老舗で、製菓材料の卸売を手掛けていた。関東地区を主要なエリアとして大手製菓メーカーや小売店向けに販路を形成し、近年は問屋経由を縮小して直販の比率を高め、事業拡大を目指していた。2024年4月期は売上高約68億8900万円をあげるなど一定の事業規模を維持していたが、低い採算性や借入金の依存度の高さが課題となっていた。
 こうしたなか、一部金融機関の融資姿勢が厳しくなり、資金調達力が低下。決算書に関する疑念も生じ、信用低下を余儀なくされ、事業継続が困難となった。

※(株)サクライ(TSRコード:290060095、法人番号:5010401011697、江東区有明3-5-7、登記上:港区西新橋2-16-2、設立1950(昭和25)年11月、資本金300万円