
NECパーソナルコンピュータ(以下、NEC PC)は7月30日、法人向けのCopilot+PC「VersaPro UltraLite タイプVY」を発売した。9月中旬に出荷開始する予定。
新たな事業体制のもとで開発された初のフラッグシップモデルで1kgを切る軽さ。世界最長をうたう最大40.2時間の長時間駆動もセールスポイントだ。
ディスプレーは13.3型で解像度は1920×1200ドット(WUXGA)、CPUにはインテルCore Ultra(シリーズ2)を搭載。メモリーは32GB/16GB、SSDは1TB、512GB、256GBを選択可能だ。
VersaPro UltraLite タイプVYは重量が異なる「通常モデル」と「軽量モデル」がラインアップされる。軽量モデルでは、Lサイズバッテリー搭載で995g、よりSサイズバッテリーでは885gといずれも1kg以下を実現している。
バッテリー駆動時間は大容量のLサイズバッテリーを搭載した場合、動画再生時で約20.1時間、アイドル状態では約40.2時間の駆動が可能(JEITA 3.0測定基準)。これは従来モデルの「VestaPro タイプVG」と比較して約1.5倍の長さだ。
社内検証では、ウェブ会議5回(合計で約4時間)とPCによるスマホ充電、文書作成などの通常業務を8時間以上こなしても、約57%のバッテリー残量が確認されたという。
AIによる省電力制御を行う「ロングバッテリーモード」や、ユーザーの行動パターンに応じた充電を最適化する「スマート充電機能」にも対応。さらに急速充電にも対応し、30分で約7時間分の充電が可能な「サクッと充電機能」も搭載するほか、ユーザー自身で交換可能なバッテリー設計(CRB)も採用している。
本体は、天板に高強度カーボンを使用し、軽さと堅牢性を両立。MIL規格に加え、NEC独自の30項目以上に及ぶ品質試験をクリア。インターフェースも充実しており、USB Type-C×2(vPro搭載モデルはThunderbolt 4対応×2)USB Type-A×2、有線LAN、HDMI、microSDスロットを搭載する。
新体制下での第1弾PCとなったVersaPro UltraLite タイプVY
発表会ではNECPCの檜山社長らが登壇し、今年4月よりNECの法人向け営業部門がNECパーソナルコンピュータに合流し、調達から生産、設計、営業、マーケティング、サービス、サポートまで全て一元管理される新体制となったことを改めて説明。これにより、市場や顧客のニーズを迅速に製品開発に反映できるとしていた。
今後は「当たり前の徹底」と「ブランドの再強化」を推し進めるとし、海外ブランドでは捉えきれない日本のユーザーニーズを満たす製品を作っていくと語っていた。
VersaPro UltraLite タイプVYの主なスペック
OS:
Windows 11 Pro
CPU:
インテルCore Ultra 7(258V/256V)
インテルCore Ultra 5(238V/236V/228V/226V)
メモリー:
32GB / 16GB(LPDDR5)
ストレージ:
1TB/512GB/256GB
ディスプレー:
13.3型 WUXGA(1920×1200) ノングレア、タッチ対応モデルあり
ワイヤレス:
Wi-Fi 7、Bluetooth、LTE(オプション)
インターフェース:
USB Type-C×2(vPro搭載モデルはThunderbolt 4対応×2)
USB Type-A×2
有線LAN、HDMI、microSDカードスロット
重さ:
軽量モデル 約995g(Lバッテリー)、約885g(Sバッテリー)
通常モデル 約1031g(Lバッテリー)、約921g(Sバッテリー)
バッテリー駆動:
軽量モデル(タッチパネル搭載)
動画再生時約20.1時間、アイドル時約40.2時間(Lバッテリー)
動画再生時約8.8時間、アイドル時約17.6時間(Sバッテリー)
通常モデル(タッチパネル搭載)
動画再生時約20.1時間、アイドル時約40.2時間(Lバッテリー)
動画再生時約8.8時間、アイドル時約17.6時間(Sバッテリー)
通常モデル(タッチパネル非搭載)
動画再生時約18.6時間、アイドル時約33.2時間(Lバッテリー)
動画再生時約8.2時間、アイドル時約14.6時間(Sバッテリー)
セキュリティー:
顔認証(Windows Hello)、指紋認証あり/なし(Windows Hello)
価格:
48万1800円~

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