
レーシングシミュレーター向けのデバイスを開発するFanatecは7月29日、ゼンカイレーシングと正規代理店契約を締結したと発表し、それにともないPRイベントも開催された。
Fanatec製デバイスの日本でのサポートやコミュニティー拡大を担うゼンカイレーシング
1998年に創業したレーシングシミュレーター向けデバイスメーカーで、ステアリングホイール、ホイールベース、アドオン、ペダル、コックピットまで、デバイス一式を開発している。ハイエンドなデバイスから、初心者でも導入しやすいお手頃なモデルまで、幅広く展開しているのが特徴だ。
また、eレーシング向けだけではなく、リアルレーサーの練習向けシムとして採用されているのもポイント。加えて、これまでにもPlayStaitonやXboxといったコンソール機メーカーや、「グランツーリスモ」「FORZA」「Assetto Corsa」といったゲームタイトルのほか、モータースポーツや車ブランドとも協業してきている。
2024年よりCORSAIRの傘下に入っており、日本ではFanatecとCORSAIR、ゼンカイレーシング3社の強みを活かしつつ展開していくという。
DIYから始まったゼンカイレーシング
シムの開発・販売からイベントサポートまで多岐にわたって展開
Fanatecと正規代理店契約を締結したゼンカイレーシングは、レーシングシムに特化したプロフェッショナル・ビルダー。DIYからスタートしたという同社だが、現在ではドライビングシムの開発、ECでのデバイス販売、イベントサポート/eSportsレース運営など、多岐にわたって展開している。
シムは、設計から組み立て・保守まで一気通貫で対応可能。海外から選りすぐりのデバイスを直接仕入れて ECサイトで販売しているほか、SFJ、VITA、VGranz、F4といったデータを持ち、ユーザーがシム一式を購入する際は、一度来てもらってしっかりとデバイスやシートの位置を調整するといったことも実施しているという。
さらに、ミドルフォーミュラ領域でレースにも参戦しているほか、GT、SF、S耐久、86BRZなどで実績のある若手プロ選手のサポートも行なっている。そのほか、eSportsレースの企画から運営・配信まで対応できる体制を持っており、国内の大型eSportsレースイベントへのシムレンタルの対応も可能となっている。
今回の、正規代理店契約の締結により、Fanatec製品で構成した専用SIMパッケージも販売。それだけでなく、Fanatic製品のサポートやコミュニティーの拡大についても引き受けるとしている。
なお、ゼンカイレーシングでは、東京、千葉、御殿場、大阪にレーシングシムを試すことができるスペースを用意している。レーシングシムの導入を検討していて、購入前に実際に試してみたいという際は、こちらの施設で試すことが可能だ。
ちなみに筆者はドライブシムは興味はあるがコックピットを買うほどのスペースがなく、始めるなら最初はどうしたらいいのかという疑問があった。そこでゼンカイレーシングの林氏にまずどうすればいいかと聞いてみたところ、「まずはゼンカイレーシングにご連絡いただければ、ご要望に合わせて最適な提案をさせていただけると思います。弊社にはガッツリeレーシングをプレイしているスタッフが何人もいますので、プレイヤー目線でのアドバイスもできます」とのことだ。
プロがエキシビジョンマッチを実施
イベントでは、レーシングドライバーの大湯都史樹さん、eスポーツレーサー兼リアルレーサーの冨林勇佑さん、イゴール・フラガさんが登場し、エキシビジョンマッチも実施した。結果はイゴール・フラガさんが勝利した。
イベントについては、ゼンカイレーシングのYouTubeチャンネルで配信していたので、気になる方はこちらも是非チェックしてみてほしい。

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