張り巡らされた伏線、閃きを導く手がかり、最後に裏返る真相、読後に意味合いを変えるタイトル

ミステリに求めるすべてがここにある--。

これぞ、至高!

『蟬かえる』で、日本推理作家協会賞本格ミステリ大賞をW受賞した期待の新鋭、櫻田智也さんの初の長編『失われた貌』(8月20日発売)に熱烈推薦コメントが届きました!


ミステリ評論家の千街晶之さん、ミステリ通で知られる書店員、宇田川拓也さん、三島政幸さんから、『失われた貌』へのコメントが届きました!

千街晶之(ミステリ評論家)

一見地味に話が進むのに、真相は思いのほか複雑で奥深く、作中に無駄なエピソードが全くない。地方が舞台の警察小説ながら、読後の印象はロス・マクドナルドだ。

宇田川拓也(書店員)

本格ミステリファンにも熱烈に推せる警察捜査小説として、ヒラリー・ウォー作品と並べたいレベル! 無数の伏線が奏でる、まさかの真相と刑事の葛藤に胸を抉られた。

三島政幸(書店員)

ミステリファンが求める面白さと衝撃が全て詰まった、直球ド本格ミステリ。不可解な発端から二転三転する展開、何気ないシーンが活きる伏線回収、もはや熟練の風格さえ漂う傑作だ。

■内容紹介

事件に大きいも小さいもない。そしてすべてはつながっている。

刑事にできるのは、事実を見つけ、真実に向き合わせること、それだけだ。

山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。不審者の目撃情報があるにもかかわらず、警察の対応が不十分だという投書がなされた直後、上層部がピリピリしている最中の出来事だった。

事件報道後、生活安全課に一人の小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に行方不明となり、失踪宣告を受けていた。

無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。

■著者紹介:櫻田智也(さくらだ・ともや)

1977年生まれ。北海道出身。2013年、昆虫好きの青年・魞沢泉を主人公とした「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。2017年に、受賞作を表題作とした連作短編集が刊行された。2021年には、魞沢泉シリーズの2冊目『蟬かえる』で、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞をW受賞。他著に、『六色の蛹』(いずれも、東京創元社刊)がある。

本書は、初の長編となる。


櫻田智也氏

■書籍データ

【タイトル】『失われた貌』

【著者名】櫻田智也

【発売日】2025年8月20日発売 

【造本】四六版三方断ちカバー

【定価】1980円(税込)

【ISBN】978-4-10-356411-9

【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/356411/

配信元企業:株式会社新潮社

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