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 SBI証券とauフィナンシャルホールディングスを中心とするauフィナンシャルグループは7月30日、個人向け金融サービス(リテール分野)における業務提携の検討を開始したと発表した。この提携の一環として、まずSBI証券とauフィナンシャルホールディングス傘下のauじぶん銀行が、2025年秋をめどに口座連携を中心としたサービスを開始する予定だ。

auじぶん銀行からSBI証券へ即時入金、金利もアップ

 今回の提携で特に注目されるのが、SBI証券とauじぶん銀行の口座連携による利便性の向上だ。2025年秋以降、auじぶん銀行の口座からSBI証券の口座へ、手数料無料でリアルタイムに入金できるサービスが提供される。これにより、ユーザーは株価の変動などに応じて、これまで以上にスムーズで機動的な資産運用が可能になる。

 さらに、このリアルタイム口座振替を利用するユーザーを対象に、auじぶん銀行の円普通預金金利を優遇するプログラムも用意される。通常の金利に年0.10%(税引前)が上乗せされ、合計で年0.31%(税引前)の金利が適用される。加えて、「auまとめて金利優遇」などの条件を満たすことで、金利は最大で年0.51%(税引前)まで引き上げられるという。

 このほか、auじぶん銀行が金融商品仲介業務を開始し、同行のウェブサイトを通じてSBI証券の証券総合口座を開設できるようになるなど、両サービスの連携が強化される見込みだ。

 SBI証券は「顧客中心主義」を掲げ、幅広い金融商品を提供しており、auじぶん銀行はスマートフォンを軸としたデジタル金融サービスに強みを持つ。今後、両社および親会社のSBIホールディングスとKDDIグループは、それぞれのノウハウを融合させることで、顧客の期待を超える新たな金融体験の創造を目指すとしている。

SBI証券とauじぶん銀行がタッグ! 口座連携で普通預金金利が最大0.51%に