
“BreakingDown”に参戦経験のあるファイターが、右フックをテンプルに突き刺し、怒涛の連打で相手がフラフラになる衝撃KO勝利を収めた。一度は立ち上がったものの、レフェリーがカウントを数え始めるとロープに再び崩れ落ちるようにダウン。すかさずゴングが要求された。
7月25日、後楽園ホールで開催された「RISE190」。竹内賢一(Ten Clover Gym世田谷)と杉本祥(TARGET SHIBUYA)の対戦は、1ラウンドKO決着。両者が開始直後から打ち合うなか、杉本のピンポイントでテンプルを捉える一撃を皮切りに、決定力のある“脳揺れ系”フックを連打。「BreakingDown10」への参戦経験でも知られる杉本がKO勝利を収めた。
50戦目の節目を迎えた竹内と、33戦目でプロ枠として“BreakingDown”参戦歴のある杉本。試合経験豊富な中堅同士の激突は、予想を遥かに超える劇的な結末を迎えた。
試合開始のゴングが鳴ると、竹内は持ち前のテクニックを活かし、鋭いワンツーと右カーフキックで牽制。対する杉本はリラックスしたフォームから独特なリズムでパンチ、キックを放っていく。序盤はテンポよくパンチと蹴りを織り交ぜる竹内のペースかと思われたが、杉本が放った左右のフックが局面を一変させた。
ラウンド中盤、杉本の左フックが竹内の顎を捉え、動きがストップ。さらに独特のテンポで相手のテンプルをとらえる杉本の右フックが炸裂。その後の攻防で押し込まれるように背後に崩れたが、ここはノーダウン。その後、立ち上がった竹内だったが、ダメージは明らか。杉本の追撃を受けて今度は前のめりに転倒。すぐに立ち上がるも、カウント3でフラフラと酩酊するような動きのままロープに崩れ落ちて再びダウン。レフェリーが即座に試合を止め、杉本のKO勝利が宣告された。
テンプルを効かせてからの追撃の精度は高く、的確に“脳を揺らす”連打を披露した杉本。ABEMAの解説・一馬も「序盤に竹内選手が(杉本選手の)リズムに慣れてくる前に仕留める、早期決着が見事だった」と総括した。

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