
菅野美穂と赤楚衛二の主演で、背筋氏の人気小説を実写映画化した「近畿地方のある場所について」から戦慄の本編映像(https://youtu.be/MqIprYxBGaM)が披露された。
【フォトギャラリー】持っているだけで呪われそう……入場特典の呪符カード
行方不明になったオカルト雑誌の編集長。彼が消息を絶つ直前まで調べていたのは、幼女失踪、中学生の集団ヒステリー事件、都市伝説、心霊スポットでの動画配信騒動など、過去の未解決事件や怪現象の数々。彼はなぜ消息を絶ったのか? いまどこにいるのか? オカルトライター・千紘(菅野)と雑誌編集記者の小沢(赤楚)は、共にその行方を捜すうちに、恐るべき事実に気がつく。それらの謎は、"近畿地方のある場所"へとつながっていたのだった。
本編映像がとらえているのは、失踪した編集長が残した資料を調べるうち、千紘と小沢が辿り着いた、ある一本の古びたビデオテープの内容だ。そこに映し出されていたのは、中学生たちの林間学校の記録。そろいのジャージに身を包み無邪気にはしゃぐ姿は、どこか微笑ましさすら感じさせるが、夜を迎え、雰囲気は一気に不穏さを帯びていく。どこからともなく響いてくる、低く、不気味な声。
「おーい」
「おやまにきませんか」
「かきもあります」
とても人間のものとは思えないその声に、最初は面白がっていた生徒たちの間に、じわじわと不安が広がっていく。そして誰かが、窓の外に"何か"を見つけてしまった瞬間、教室内は騒然となり……。まさに異常事態ともいうべき集団ヒステリーが発生する。そのおぞましい映像を、息を呑みながら凝視する千紘と小沢。編集長はなぜ、この忌まわしい映像を手にしていたのか?
また、入場特典も発表。原作者である背筋氏自ら書き下ろした短編小説が配布されることがわかった。
映画では、千紘と小沢を中心に物語が展開されていくが、7月25日より発売中の文庫版小説「近畿地方のある場所について」では、単行本版とは登場人物もストーリーも異なるという大胆な試みで、改めて注目を集めている。そして、入場者プレゼントとなる書き下ろし小説では、失踪した編集長の謎に迫る手がかりが描かれる。彼はなぜ"近畿地方のある場所"へと誘われてしまったのか、原作を生み出した背筋氏だけが描ける、新たな"恐怖"が待ち受けている。
背筋氏は完全書き下ろし小説を手掛けるにあたり、「本編では語られなかった真実の一端を、ある手記を通じて垣間見ることができます」とコメント。なおこの短編小説は、劇場で配布される呪符カードに記載されたQRコードから閲覧することが可能。真っ赤な背景に謎めいた絵と文字、中央には「近畿地方のある場所について」の文字が浮かぶ"お札"のようなビジュアルが施された、呪符カードの異様なデザインにも注目だ。
「近畿地方のある場所について」は、8月8日から全国公開。

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