日向坂46四期生による単独ライブ「日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード」の初日公演が、昨日7月29日神奈川ぴあアリーナMMで行われた。

【アンコール】日向坂46四期生&3時のヒロインが生コラボ

日向坂46四期生が1年ぶり単独ライブへ

2022年9月にグループに加入し、昨年8月には東京・日本武道館で3日間の単独ライブを成功させた日向坂46四期生。音楽活動にとどまらず、四期生全員で挑んだ映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」や舞台「五等分の花嫁」への出演など、多方面で話題を集めてきた。また初代キャプテン佐々木久美をはじめ、長年グループを支えてきた先輩メンバーたちの卒業が続く中、初めての後輩となる五期生が加入し、四期生は今、まさにグループの中核を担う存在となりつつある。

そんな四期生にとって、日本武道館以来およそ1年ぶりとなる単独ライブ「日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード」が、7月29~31日の3日間にわたり、ぴあアリーナMMで開催されている。今回のライブは彼女たちの地上波冠番組「新・日向坂ミュージックパレード」、通称「ひなパレ」が全面的にサポート。初日公演では四期生によるライブパフォーマンスはもちろん、番組と連動した企画も行われた。この先のページではライブ内容の一部に触れているため、これから各公演を観覧する予定の人はご注意を。

「前代未聞のライブになるかもしれない」

歌のお姉さんと幼稚園児に扮したキャラクターたまこお姉さん(石塚瑶季)、かほちゃん(藤嶌果歩)、ほのかちゃん(平尾帆夏)の3人が公演中の注意事項を伝えるオープニング映像を経て、日向坂46ライブでおなじみの「Overture」が流れ始めると、会場は瞬く間にグループカラーである空色のサイリウムに包まれる。盛大なコールと歓声が響く中、真っ青な衣装に身を包んだ四期生11人がステージに登場。1人ずつソロダンスを決めていき、渡辺莉奈がセンターに立つ四期生楽曲「夕陽Dance」でライブをスタートさせる。巨大なミラーボールの映像をバックに華やかなディスコサンドでフロアを踊らせると、同じく四期生楽曲の「ロッククライミング」「シーラカンス」を立て続けに披露。彼女たちらしいフレッシュな歌とダンスで場内のボルテージを引き上げていく。平岡海月から意気込みを聞かれた正源司陽子は「今回のライブはひさしぶりの四期生ライブですし、『日向坂ミュージックパレード』を合わせての開催なので、本当に唯一無二な、不思議な、最高な、前代未聞のライブになるかもしれないので、最後まで気を抜かずに楽しんでいってください!」とおひさまたちに呼びかけ、小西夏菜実は「初日だから声出しをしたい」と切り出し、観客とコール&レスポンスを交わした。

憧れの楽曲たちを四期生だけで

初の四期生楽曲「ブルーベリー&ラズベリー」でフロントを務めた小西、清水理央宮地すみれによる「あのね そのね」からユニットブロックがスタート。続く「ママのドレス」では石塚、平尾、平岡、竹内希来里山下葉留花がキュートな笑顔で観客を夢中にさせていく。四期生の年少トリオ・正源司、藤嶌、渡辺によるユニット曲「What you like!」ではポップなサウンドに導かれ、弾けるようなコールが沸き起こった。

ひなパレでおなじみの渡辺と藤嶌が扮するマッチ売りの姉妹・リナシア&カホエルが登場する幕間映像で会場に笑いが広がったのち、四期生は「Am I ready?」でパフォーマンスを再開。センターの宮地はしなやかなダンスで観客の視線を集めた。続く「One choice」では石塚が大きな声でフロアを煽りながらも、愛嬌たっぷりの表情でファンを魅了する。今回のライブでは、四期生全員にセンター曲が用意されているのも見どころのひとつ。「君は0から1になれ」では竹内が、「卒業写真だけが知ってる」では平岡がそれぞれセンターを務めた。宮地は曲中スクリーンに映し出されていた映像に触れ、「私の大好きなものをいっぱい登場させてもらって、それがすっごく幸せでした」とコメント。竹内は「『君は0から1になれ』は先輩方がリハーサルされていたのを観たことがあって、『私もいつかあんなふうに踊ってみたいなあ』と思ってた楽曲の1つだったので、今回センターを任せていただいてすごくうれしかったです」と笑顔を見せた。

ソロ歌唱にギター演奏も

その後は通常のパフォーマンスとはひと味違う、このライブならではの特別なステージが展開された。ピアノアレンジが施された「僕なんか」を山下が1人きりでしっとりと歌い上げると、会場は山下のサイリウムカラーであるエメラルドグリーンとホワイトの光に包まれた。続いて披露された「まさか 偶然…」では正源司と渡辺がデュエット。正源司が爪弾くギターの音色に、渡辺の透明感ある歌声がきれいに重なり合った。ソロ歌唱を終えた山下は「僕なんか」が四期生にとって大切な楽曲であることを明かす。この曲は研修生時代の課題曲だったそうで、当時を振り返りながら「今、加入できたんだなって実感しました」と独特な言葉運びで胸の内を語り、感慨深げな表情を浮かべた。

ダンスパートを挟み、ライブはラストスパートへ。四期生は最後の力を振り絞るように「足の小指を箪笥の角にぶつけた」「雨が降ったって」「君はハニーデュー」をエネルギッシュに披露していく。正源司をセンターに据えた「愛はこっちのものだ」では平尾の煽りもばっちり決まり、ファンからの人気の高い一期生楽曲を堂々と届けた。興奮冷めやらぬ中、ラストに披露されたのはライブ定番曲の「見たことない魔物」。藤嶌が「さあさあおひさま! これからも走り続ける四期生についてこれますか!? もっと全員叫べー!」と咆哮し、オーディエンスの熱気は最高潮に達した。

アンコールに応えて登場したのは……

アンコールを求める観客の声に応えてステージに登場したのは、四期生……ではなく、ひなパレでMCを務めるお笑いトリオ3時のヒロイン。3人は日向坂46の楽曲「キュン」を完璧に踊り、会場の大歓声を浴びた。続いて始まったのは、番組でおなじみのカラオケコーナー。正源司と平尾は松田聖子の「裸足の季節」を、石塚、清水、藤嶌は桑田佳祐の「波乗りジョニー」をカバーし、夏にぴったりの選曲で会場にさわやかな風を呼び込んだ。そのあとは、四期生と3時のヒロインがスキマスイッチの「全力少年」を全員で熱唱。コーナーの締めを任された竹内は突如“謎キャラ”を発動し、会場を笑いに包んだ。

四期生1人ひとり、それぞれの言葉でファンに感謝を伝えたあと、ラストに披露されたのは「ブルーベリー&ラズベリー」。四期生にとって“始まりの1曲”であるこの曲をエモーショナルに届け、ハッピーオーラに満ちた初日を締めくくった。

なおこの日のライブはHuluで生配信され、全国のおひさまにも会場の熱気が届けられた。残る2公演も同様に配信予定で、DAY1では披露されなかった日替わり曲も登場するとのこと。会場で楽しんだ人も、まだ観ていない人も、ぜひ配信でチェックしてみよう。

セットリスト

日向坂46「日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード」2025年7月29日 ぴあアリーナMM

SE. Overture
01. 夕陽Dance
02. ロッククライミング
03. シーラカンス
04. あのね そのね
05. ママのドレス
06. What you like!
07. Am I ready?
08. One choice
09. 君は0から1になれ
10. 卒業写真だけが知ってる
11. 僕なんか
12. まさか 偶然…
13. 足の小指を箪笥の角にぶつけた
14. 雨が降ったって
15. 君はハニーデュー
16. 愛はこっちのものだ
17. 見たことない魔物
アンコール
18. 裸足の季節(オリジナル:松田聖子
19. 波乗りジョニー(オリジナル:桑田佳祐
20. 全力少年(オリジナル:スキマスイッチ
21. ブルーベリー&ラズベリー

公演情報

日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード(※終了分は割愛)

2025年7月30日(水)神奈川県 ぴあアリーナMM
2025年7月31日(木)神奈川県 ぴあアリーナMM

配信情報

日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード

<生配信(※終了分は割愛)>
[2日目]2025年7月30日(水)18:30~
[3日目]2025年7月31日(木)18:30~

<リピート配信>
[1日目]2025年8月6日(水)18:30~
[2日目]2025年8月8日(金)18:30~
[3日目]2025年8月10日(日)19:00~

配信チケット購入URL:https://www.hulu.jp/store/hinatazaka46-4th-generation-live-presented-by-new-hinatazaka-music-parade

「日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード」の様子。(撮影:村山泰紀)