
プレマシードは7月23日、「通信制高校における入学前後の意識調査」の結果を発表した。同調査は5月21日~6月18日、通信制高校に現在通っている生徒、またはかつて通っていた992人を対象に、インターネットで実施した。
通信制高校に入学してよかったか尋ねたところ、84.4%が「はい」と答えた。理由としては、「人との関わりが苦手でしたが、今は人と話すのが好きになり、スタッフになれたりして楽しいから(17歳/男性)」「自分に向き合う時間が圧倒的に増えて、自分を大切にできるようになったから(18歳/女性)」という声が挙がっている。
入学前の気持ちは、39.7%が「とても楽しみ」「やや楽しみ」、42.0%が「とても不安」「やや不安」だった。特に転・編入生は不安が強い傾向にある。
入学後の不安について聞くと、「一人で学習を続けられるか」(51.1%)が最も多かった。次いで「生活習慣が乱れないか、サボり癖がついてしまわないか」(49.2%)、「勉強についていけるか、就職のときに不利にならないか」(44.9%)となっている。
通信制高校へ入ったあと、安心したことを尋ねたところ、最も多い回答は「先生が親身だった 友達が優しかった」(44.5%)だった。「指名されて発表することがない」(38.8%)、「必要な学習サポートが受けられる環境が整っていた」(36.5%)、「勉強内容が分かりやすかった」(35.9%)が続いた。
入学後の人との関わり方や活動について聞くと、増えた割合が最も高いのは「学校外での活動」(53.9%)、「先生との関わり」(46.2%)、「その他の大人との関わり」(40.8%)だった。入学後のコミュニケーションの変化について尋ねると、42.0%が「コミュニケーションが多くなった」と答え、「コミュニケーションが少なくなった」は20.6%にとどまった。
通信制高校に入って好きなこと、興味のあること、将来の夢はできたか尋ねたところ、32.8%が「できた」と答えた。卒業後の進路としては、55.6%が「国内の大学・短大への進学」、34.0%が「専門学校へ進学」と回答している。
通信制高校に入る前の学校生活については、約5割が「楽しくなかった」「あまり楽しくなかった」と回答した。人間関係についても約4割、勉強についても約5割が「楽しくなかった」「あまり楽しくなかった」と答えている。
しかし、通信制高校へ入学したあとの学校生活については約7割、人間関係については約6割、勉強に関して約5割が「とても楽しかった」「やや楽しかった」と答えた。
回答者の性格に対する設問では、「五感の敏感さ」(63.5%)、「集中力の持続性」(62.2%)、「喜怒哀楽の激しさ」(60.0%)があてはまると回答する人が多かった。一方、「規則正しさ」(54.2%)、「粘り強さ」(39.1%)、「変化に対する順応の速さ」(37.3%)は当てはまらないと回答する割合が高くなっている。
(フォルサ)

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