
1300年の歴史を誇る石川県・山中温泉の旅館「山中温泉 河鹿荘」が、8月1日に館内施設を一部改装しリニューアルオープンします。2024年3月に開業した北陸新幹線・加賀温泉駅により、首都圏や関西圏からのアクセスも格段に向上。注目が集まる加賀温泉郷で新たな癒やしの空間が誕生します。
今回、オープンに先駆けて開催された試泊会に参加し、一足先にその魅力を体験してきました。新しくなった加賀の玄関口から、北陸の美食と癒やしの旅をご紹介します。
東京都心から3時間未満!サクッと行ける温泉地
旅の玄関口となるのは、2024年に開業したばかりの新幹線が停車する「加賀温泉駅」。首都圏から乗り継ぎなしで3時間未満で行くことができるため、金曜日の夕方に訪れ日曜日に帰る…といった、週末にサッと癒やされることができます。
今回紹介する施設は新幹線の加賀温泉駅から離れた、加賀温泉郷のひとつ「山中温泉」。列車に最寄りはなく、レンタカーや車で行くことが前提にはなるものの、ローカル線バスも運行しており、約30分で行くことができます。バスも新幹線に合わせて運行しているため、本数こそ少ないものの不便とは感じさせません。
ホテルに到着すると、目に飛び込んでくるのは、大きな窓一面に広がる鶴仙渓(かくせんけい)の緑。ロビーラウンジでは、この絶景を眺めながらウェルカムドリンクをいただけます。ワインや石川の地酒、加賀棒茶などがフリーフローで楽しめ、普段の疲れがすっと溶けていきます。
リニューアルしたお部屋は、全室35平米以上というゆったりとした造り。今回宿泊した洋室は、壁紙に山中漆器の伝統技法「加飾挽き」のモチーフが使われていて、和とモダンが融合した洗練された空間です。大きな窓の外には豊かな自然が広がり、心からリラックスできました。
1300年の歴史を誇る名湯。今しか味わえない極上の香り…
山中温泉の歴史は1300年。その泉質は、肌ざわりの良いカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、神経痛や疲労回復のほか、美肌効果も期待できるのだとか。
広々とした檜造りの内湯は、木の香りに満ちていて、思わず深呼吸したくなる心地よさ。野趣あふれる石造りの露天風呂では、川のせせらぎをBGMに、心ゆくまで湯浴みを満喫できます。
そして特筆すべきは、リニューアルで新設されたヒノキ風呂とサウナ。なんといってもその香りが心地よく、外気浴とともに至福のひとときを愉しめます。
お風呂上がりには、大聖寺川を見下ろせる湯上りラウンジへ。「禅」をテーマにした空間には、白檀のお香が香り、富山生まれの「久乗おりん」の澄んだ音色が響きます。無料サービスの加賀棒茶やフレーバーティー、湯上りアイスを片手に、静かな時間を過ごせます。
北陸の幸を味わい尽くす、2食すべてがビュッフェスタイル
旅の醍醐味である食事は夕食、朝食ともに6階のビュッフェレストランでいただけます。
夕食のビュッフェ台には新鮮な日本海の幸、希少な加賀野菜、能登牛など、北陸ならではの旬の食材がずらり。ライブキッチンでは、シェフが目の前で調理してくれます。熱々の鉄板で焼かれる「すき焼き」や、旨味が凝縮された「能登牛能登豚ハンバーグ」、サクサクの「加賀野菜とガスエビのかき揚げ」。
中でも「のどぐろの炙り寿司」は高級魚といわろるような、とろけるような脂の甘みが魅力的です。
ホテルでは、無料で自転車を貸し出しています。近くの温泉街「ゆげ街道」や鶴仙渓の絶景スポットを巡ったり、少し足を延ばして麓の山代温泉へ遊びに行ったりと、行動範囲がぐっと広がります。周辺には山中漆器の絵付けや九谷焼の陶芸体験ができる場所もあり、加賀の文化に触れるのもおすすめです。
都心からのアクセスが便利になり、これまで以上に旅の選択肢に入りやすくなった加賀温泉郷。上質なお湯と美食、そして温かいおもてなしで、日々の喧騒を忘れさせてくれる場所でした。
お盆や今度の休日は、少し足を延ばして、心癒される温泉旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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