スタッド・ランス ジャパンツアー2025の第2戦が30日に行われ、スタッド・ランスリーグ・ドゥ/フランス2部)と柏レイソルが対戦した。

 昨シーズンに入れ替え戦の末、リーグ・ドゥ降格の憂き目に遭ったスタッド・ランスは今夏に2年連続の来日。27日に行われたモンテディオ山形戦では、なかなか得点を奪えずにいると、終盤にセットプレーから熊本雄太にネットを揺らされ黒星を喫した。来日後の初勝利を目指すこの試合では、今シーズンより指揮を執るリカルドロドリゲス監督の下、明治安田J1リーグで3位につける柏と対戦する。

 スタッド・ランスに所属する関根大輝と伊東純也はベンチスタートに。中村敬斗は現時点でジャパンツアーに参加していない。一方の柏は小島亨介や古賀太陽、久保藤次郎、垣田裕暉らがスタメンに名を連ねた一方、細谷真大はメンバー外となった。
 
 序盤から柏がボール保持率でスタッド・ランスを上回り、立て続けに敵陣ゴールに迫っていく。3分には右サイドでドリブルを仕掛けた久保が深い位置からクロスを送り、こぼれ球に反応した三丸拡が強烈なシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れる。21分にはショートカウンターの流れから久保が相手DFを抜き去り、ゴール前へラストパスを供給。これに小泉佳穂がダイレクトで合わせ、最後は垣田が押し込んだが、オフサイドで得点とはならなかった。

 一方、カウンター攻撃が中心だったスタッド・ランスも次第にボールを握る時間を作り、32分には左サイドのクロスからチャンスを創出する。柏のDFラインを押し下げると、カットインしたアイク・オラツィが左足で柔らかいボールを上げ、ゴール前でフリーのウマル・ディアキテが頭で合わせたが枠を捉えることができなかった。

 すると44分、小泉と原田亘で相手選手を囲んでボールを奪うと、ゴール前へのグラウンダーのクロスに小屋松知哉が合わせ、柏が先制に成功した。前半はこのまま0-1で終了する。

 1点を追うスタッド・ランスは後半開始と同時に3枚替えを敢行し、関根と伊東もピッチへ。関根が右サイドバック(SB)、伊東が右ウイング(WG)に入り右サイドで縦関係を構築する。それでも、柏ペースの試合展開は変わらず。51分、小西雄大が自陣から左サイド前方へロングボールを蹴り込み、これを収めたジエゴがグラウンダーのクロスを送ると、走り込んだ瀬川祐輔がダイレクトで合わせてネットを揺らした。

 2点ビハインドとなったスタッド・ランス。伊東が積極的に突破を試み、関根は攻撃時に中盤にポジションを移しながら起点を作るが、なかなかチャンスに繋げることができない。それでも73分、自陣でのパスカットからカウンターを発動すると、独力で持ち込んだレダ・カドラが犬飼智也のハンドを誘発してPKを獲得。これを自ら沈めて1点差に詰め寄る。

 終盤にかけては一進一退の攻防が続く。84分にはボックス手前でCKのこぼれ球を拾った伊東が左足のダイレクトボレーでゴールを狙ったが、枠を捉えた一撃はGKにキャッチされた。試合はこのまま1-2で終了し、スタッド・ランスは日本ツアー2連敗となった。

【スコア】
スタッド・ランス 1-2 柏レイソル

【得点者】
0-1 44分 小屋松知哉(柏レイソル)
0-2 51分 瀬川祐輔(柏レイソル)
1-2 74分 レダ・カドラ(PK/スタッド・ランス)

柏レイソル戦に出場した(左)伊東純也と(右)関根大輝 [写真]=柳澤健太