東邦ガス株式会社は、2025年7月16日(水)、江南市および愛知県立古知野高等学校と連携し、「ふるさと納税PR」をテーマとした高校生向けの授業プログラムを実施しました。

本取り組みは、当社の自治体向けソリューションサービス「東邦ガス つなぐtech(ツナグテ)」(以下、「ツナグテ」)が、行政課題の解決に向けて地域のステークホルダーを繋ぎ、企業・学校・自治体が一体となって取り組んだプロジェクトです。


■背景・経緯:ヒアリングから見えた、江南市の3つの想い

今回のプロジェクトは、まさに「ツナグテ」が大切にしている、自治体職員の皆さまへの課題ヒアリングから始まりました。

2025年5月、江南市様からいただいたのは、ふるさと納税の寄付額を向上させるため、地元の高校生と連携した新しいPRに挑戦したい」というご相談。ヒアリングを重ねる中で、その背景にある三つの想いが見えてきました。

  1. 高校生の「新しい視点」を取り入れたい
    自治体職員にはない、高校生ならではの柔軟な発想で、市の魅力をPRしたい。

  2. 生徒の「主体的な学び」を実現したい
    一方的な座学ではなく、生徒が自ら考え、アウトプットする実践的な学びにしたい。

  3. 「産官学連携の取り組み」として積極的に発信したい
    SDGsパートナーである企業や高校生との先進的な取り組みとして、市内外へ積極的に発信したい。

これらの課題と想いを受け、私たち「ツナグテ」は、当社だけでこの取り組みを支援するだけでは不十分だと考えました。

解決の鍵は、地域に根差した企業としてのつながりをフル活用すること。

新規事業開発に携わる担当者同士の交流を通じてつながりのあった中京テレビ放送株式会社様となら、この課題を解決できるかもしれない――。

そう考えた私たちは、教育コンテンツ「Study Jam(スタジャム)」を展開する同社と連携。生徒自身が主体的に動画制作を行うというコンテンツの特長を活かし、江南市様が抱える地域課題の解決に挑む探究学習プログラムを共同で企画・提案しました。

この提案に対し、江南市様からも「ぜひ一緒にやりましょう」と力強いお言葉をいただき、プロジェクトがスタートしました。


「ツナグテ」の事業コンセプト

■授業概要:高校生が「新社会人」に響くふるさと納税返礼品のPR動画を企画!

当日の授業は、マーケティングなどを学ぶ古知野高等学校の2年生47名を対象に実施しました。

【授業プログラム詳細】


授業は、まず江南市企画課の職員の方が教壇に立ち、ふるさと納税制度の仕組みや市の現状について説明。その後、生徒たちは「江南市ふるさと納税PRに関する課題」をテーマにした動画教材を視聴し、課題への理解を深めました。


授業の冒頭、ふるさと納税制度について説明する江南市役所企画課のご担当者

生徒たちが視聴した、「Study Jam」によって動画教材化された江南市の課題

メインのワークショップでは、生徒たちがグループや個人に分かれ、「新社会人」という具体的なターゲットに向けて、どうすれば返礼品の魅力が伝わるかを議論。

対象となる返礼品についてスマートフォンでリサーチを進めながら、Instagramのショート動画の企画を練り上げていきました。


グループに分かれ、活発に意見を交わす生徒たち

生徒たちと意見交換する江南市企画課のご担当者(右)と東邦ガスの担当者(左)

生徒たちは今後、夏休みの課題としてショート動画を制作し、9月上旬にご提出いただく予定です。

そして、寄せられた作品の中から、江南市、古知野高校、東邦ガスの三者でいくつかの作品を選び、次回の授業で上映と講評を行います。(上映会の様子についても、後日レポートとして発信予定です)

さらには、これらの動画が、市のPR活動などで活用され、高校生ならではの自由な発想と感性が、地域の魅力発信に新たな風を吹き込むことが期待されています。

■高校生ならではのユニークなアイデア

ワークショップでは、ターゲットである「新社会人」の心に響く、高校生ならではの柔軟なアイデアが次々と生まれました。


高校生ならではの斬新なアイデアを発表

自らの言葉で想いを伝える生徒

みたらし団子を片手に、思わず口ずさみたくなるような『江南市ふるさと納税のテーマソング』を作って歌う動画はどうかな?記憶に残りやすいと思う!」

「TikTokで流行っている音源を使って、『ふるさと納税おすすめ3選!』のような形で商品をテンポよく紹介するショート動画をシリーズ化するのはどうかな」

「『ふるさと納税返礼品 開封チャレンジ!』という企画はどうかな?これを学校内で生徒や先生にも協力してもらう参加型のPRにすれば、きっと盛り上がると思います!」

■参加者の声


江南市役所 企画課 吉井氏・間宮氏

今回の取り組みは、東邦ガスをはじめ、多くの皆様のご協力があって実現しました。

特に、高校生の皆さんが真剣に、そして楽しそうに市の課題に取り組んでくれる姿を見て、大変心強く感じています。私たちだけでは思いつかないような、斬新なアイデアが生まれることを期待しています。


愛知県立古知野高等学校 松本先生

生徒たちにとって、実社会の課題に触れ、自分たちの学びがどう活かせるのかを考える貴重な機会となりました。

アウトプットまで行う実践的なプログラムは、探究学習の質の向上にも繋がると感じています。


東邦ガス株式会社 事業開発部 鈴木氏

江南市様からいただいた課題をきっかけに、このような素晴らしい共創の機会が生まれたことを大変嬉しく思います。

『ツナグテ』が目指すのは、私たちがハブとなり、地域全体で課題解決に取り組む流れを創り出すことです。生徒さんの活き活きとした表情を見て、この取り組みの確かな手応えを感じました。今後の成果が楽しみです。

■今後の展開について

今回はトライアルとして実施しましたが、この成果と知見を活かし、本プログラムを「ツナグテ」のソリューションの一つとして、他の自治体様への展開も視野に入れてまいります。

「ツナグテ」は、こうした課題解決への伴走を通じて自治体の皆さまとの信頼関係を深め、エネルギー分野に留まらない新たな事業共創を目指してまいります。

「東邦ガスつなぐtech(ツナグテ)」について


「東邦ガス つなぐtech(ツナグテ)」とは、自治体を対象に、東邦ガスの地域における事業基盤や、くらし・ビジネスを支えるサポート体制、グループ会社や数多くの提携先を含めた幅広いネットワークなどを活用して、行政サービスのデジタル化や事務局業務の効率化など、さまざまな課題を解決するソリューションサービスです。

「東邦ガス つなぐtech(ツナグテ)」の詳細は、公式サイト(https://connect.tohogas.co.jp/)をご確認ください。

配信元企業:東邦ガス株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ