
世間一般には高収入と言われるような年収でも、当人は満足していない場合がある。投稿を寄せた東京都の40代男性は、ITエンジニアで年収770万円。それとは別に投資で年150万円の収入がある。
自身の収入について、
「贅沢と思われるかもしれませんが『満足はしていない』です」
と明かした。(文:境井佑茉)
「質素だから年収は高くなくて良い」わけじゃない
そうはいっても、生活には余裕がある。
「正直、買いたいものは値段を気にせず買えます。ローンの返済をしても、旅行に行っても数百万の貯金が自動で残ります」
それに加え、「インドアで物欲が強いタイプではない」そうで、あまりお金を使わないのだそう。しかし、男性はこう述べる。
「ただ『質素だから年収は高くなくて良い』というわけじゃないんですよ」
男性が年収に「満足していない」と語る背景には、過酷な労働環境があった。
「責任あるポジションで毎日残業続き」
男性は中小企業に勤めており、その内情をこう明かす。
「私は責任あるポジションで毎日残業続きですが、みなし労働制ですし中小企業のため、上の人ほどサービス残業が横行しています」
「有り難いですが」と前置きするも、「若者がなりたくない管理職の姿」になってしまった現実に「これでいいのかな」と思うこともあるという。
よく「自分がいなくたって会社は回る」と言うが、男性の会社は少数精鋭のためキーパーソンが欠けると影響が甚大なのだそう。
「隣の芝生」があまりにも青すぎて!!
男性が不満を抱えている要因の1つに、同業種内での大きな給与格差があるようだ。
「正直グローバル企業の求人票を見ると『ああ、自分も年収1600万が当たり前の世界に行けたかもしれないのか……』と遠い目になります」
自身が外資系に挑戦しなかったのも「英語力がない自分の自己責任」としているが、その胸の内は複雑だった。
「正直、この業務量が続くならもっと評価して!と思っちゃいます。 他業種の人からは、暮らしていけるんだから贅沢言うなと思われるかもしれませんが、少なくとも私の業界って肉体的にも脳の負荷的にも、かなりのハードワークです。(中略)だからこそ、評価として見合ってない気がしてしまうんです」
自分の働きに対して十分な対価ではないと感じている男性。今後は、今以上の昇給は望まず、「投資のウェイトを高めていこう」と考えているそう。他業種から見れば贅沢な悩みかもしれないが、自身の市場価値を客観視できるからこその不満なのだろう。
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