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 将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負が7月29、30日に北海道千歳市で指され、藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将、23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(32)に勝利した。対局前日の28日に千歳市入りした両者は、新千歳空港内の除雪センターを見学。藤井王位は独特の着眼点で積極的に質問を繰り出し、周囲を驚かせていた。

【映像】楽しそう…特殊車両を見学する藤井王位の表情

 新千歳空港国際線旅客ターミナルに直結するホテル「ポルトムインターナショナル北海道」を舞台に争われた“真夏の七番勝負”第3局。対局前日に千歳市入りした両者は、安全運航を支える特殊車両を見学した。

 藤井王位は空港対局を意識してか、飛行機がデザインされた紺色のネクタイを着用。対局地にちなんだ織物や柄を選ぶことの多い藤井王位は、本局でも粋な心遣いを見せていた。

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 最初に向かったのは除雪センターだ。厳しい冬季には全96台のものスノースイーパが稼働し、一晩で滑走路を含む新千歳空港全域の除雪を行っているという。鮮やかな黄色が目を引く除雪用車両を間近で見学した藤井王位と永瀬九段は、担当職員の説明に熱心に耳を傾けていた。

 除雪車の前方には雪を押し分けて除雪するための板状の装置『プラウ』が設置されているが、藤井王位はその角度に着目。担当職員へ、「斜め45度くらいに付いているのはどういう理由があるんですか?」と質問した。

 角度は『プラウ推進角可変装置』によって調整されており、雪を流す方向を決めているという。角度によって雪の負荷が変わるといい、最も負荷量が少ない角度に設定される。普段は45度、30度の角度で除雪が行われている。

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 プライベートでは大の鉄道ファンとして知られている藤井王位だが、地理好きの一面も持つ。デビュー当時にはアメダスで各地の積雪量の推移を調べるのが冬の日課だったことも語っており、雪と戦う特殊車両の存在にも興味津々の様子だった。

 また、藤井王位が鋭い質問を繰り出したことについて、ファンからも「雪の事だから嬉しい聡太」「社会見学もできて楽しそう」「いい質問ですね」「質問するとは、さすが」「聴いた説明全部覚えてそう」「乗り物大好きの聡太くんテンション爆上げw」など多数のコメントが寄せられていた。

 見学を終えた藤井王位は、「特殊車両は様々な独自の工夫がされているということで間近で見て迫力を感じました。お話を伺ったことで興味深く思いました」と笑顔。束の間のリフレッシュタイムを存分に楽しんだ様子だった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

「斜め45度の理由は…?」“積雪量調査”も趣味の藤井聡太王位、新千歳空港の除雪車に興味津々 独自目線の質問にファンも驚き