
アマチュアボクシングやキックで次々と優勝を重ねてきた19歳ファイターが、圧倒的破壊力で対戦相手を粉砕。キックでは異例ともいえる下から突き上げる3発のアッパーで、経験豊富なファイターに何もさせず、最後はぐにゃりとマットに崩れ落ちる圧巻勝利。さらにその戦闘能力の高さにファンからも「スピードが違う」「アッパーで倒すとか凄すぎる」と驚きの声があがった。
7月25日、東京・後楽園ホールで開催された「RISE190」。奥村将真(TEAM TEPPEN)と京介(サイガジム)の対戦は、2ラウンドで奥村が2度のアッパーでダウンを奪い、京介をKO。元ボクサー経験のある若きKOアーティストが、圧巻の勝利でインパクトを残した。
豊富なアマチュアボクシングの経験を経て高校時代から頭角を現した奥村は、東アジアユース競技大会 ボクシング男子60kg級優勝の実績を持つ19歳。昨年、「Stand up King of Rookie 2024」-55kg級で優勝を果たし、若くしてRISEランキング15位に名を連ねる。対する京介は、30戦の戦績を持つ中堅。フットワークとカウンター技術に定評があり、これまで数々の激戦をくぐり抜けてきた技巧派だ。
1ラウンド、両者とも慎重な立ち上がり。奥村はジャブとローキック、スイッチなど多彩な動きでリズムを作り、京介は距離を詰めるカーフで応戦。奥村の勢いある蹴りに翻弄される場面が目立つ。精度の高いパンチも冴え、蹴りも強く、的確な攻撃で京介に主導権を渡さない。ボディやアッパーなどボクシング技術も冴えまくり、上々の出だしだ。
2ラウンドに入ると、奥村が一気にギアを上げる。前蹴りから左右のフックをクリーンヒット。素早くスイッチしながらのミドルなど、バリエーションのある攻撃を繰り出す。角度を変えたコンビネーションがことごとく当たる展開に、ファンも「奥村強いな」「さすが元ボクサー」と盛り上がる中、ダウンシーンが飛び出す。
左右で触りながら、下からえぐるような左アッパー。効いた京介が必死にガードするも、さらに追撃のアッパーがクリーンヒット。京介がダウンを喫する。すぐに立ち上がり意地を見せるが、奥村は間髪入れずパンチの連打。再び、下から突き上げるような左アッパーで京介はぐにゃり。力尽きてKOとなった。
アマチュア時代にはアジアユースでボクシング王者となった逸材・奥村。パンチの多彩さに加え、TEAM TEPPEN仕込みの蹴りも加わり、京介を圧倒したその技術に、ファンも「スピードが違う」「速い」「ちゃんと強い」「アッパーで倒すとか凄すぎる」「これはえぐいな」と大絶賛。今後のRISEバンタム級戦線において、さらなる注目を集める飛躍の一戦となった。

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