
漫画家の久川はる(@hisakawa_haru)さんは、元野良猫のミコさんと一緒に暮らしている。ミコさんのお気に入りのおもちゃは「猫じゃらし」…ではなく、猫じゃらしを見ながら行う「つめとぎ」なのだという。猫じゃらしを目の前で揺らすとテンションが爆上がりだが、決して猫じゃらしにじゃれつくことはない。ひたすら猫じゃらしの揺れを見ながら、さながらシャドーボクシングのように爪を研ぎ始めるのだとか!
この漫画『猫と遊ぶの…むずかし〜〜!!って話』をSNSにアップすると、読者からはいろいろな声が集まってきた。「元野良猫は自分で狩りをしていたことがあるので、単調な手の振り方だと遊んでくれないこともありますよ…緩急大事です」とテクニックを指南する声や「不満なら見向きもしないから、めちゃくちゃ気に入っとりますがなw」と久川さんを励ます声、「猫じゃらしを見ながら爪とぎって…焼肉の匂いで白飯食う的な…w」とミコさんの行動にツッコミを入れる声まで実にさまざまな声でコメント欄はにぎわった。
今回のエピソードについて久川さんに近況を聞いてみた。
――猫じゃらしでは相変わらず遊ばない状況なのでしょうか?
やっぱりあんまり遊んでくれないですね…。一応じゃれてはくれるものの、1、2発パンチを入れると満足してしまうようです。私が揺らしている猫じゃらしをじっと眺めているほうが好きらしく、香箱座りで“猫じゃらし鑑賞”を始めることもしばしば。もはや人間にとっての YouTube のような感覚で楽しんでいるのかもしれません…。
――「おもちゃよりビニール袋の方がエキサイトしてる」という読者の声もありました。私も猫を飼っていますが、高価なおもちゃに見向きもせず涙を呑むことが多々あります。現在ミコさんが気に入っているおもちゃでおすすめのものはありますか?
漫画にも描いた、麻でできた魚の蹴りぐるみです。“初代”は破れて綿が出てしまったので処分しましたが、同じものを見つけて与えたところ「これこれ!」と言わんばかりに再び蹴り倒しています。麻布は爪が引っかけやすくて気持ちいいようですね。猫によって好みの素材は違うので、「うちの子はどんな質感が好きなんだろう?」と探ってみると、よりよいおもちゃに巡り会えるかもしれません。
本作のコメント欄では「猫と意志疎通できるAIはまだか?」という読者からのユニークなツッコミも届いていた。確かにそういうAIが開発されれば、猫様がお気に召すおもちゃを的確に上納できるかもしれない…。
久川さんが描いた『愛されたがりの白猫ミコさん』は重版出来もしたほど人気のコミックエッセイである。書籍には描き下ろしエピソードやミコさんの写真も多数収録。ファン垂涎の一冊となっているのでぜひチェックしてみて。
取材協力:久川はる(@hisakawa_haru)
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