大阪工業大学(学長:井上晋)は、本学の時代に先駆ける研究をホームページの「研究室

VOICE」内で紹介する連載「研究力」の12回目を本日配信しました。今回は、工学部総合人間学系教室 松浦清教授の古美術に描かれた月や星の分析に天文学を用いる探究手法について取り上げています。

1. 教  員:松浦 清教授(まつうら・きよし

2. 所  属:工学部総合人間学系教室

3. テ ー マ :絵に描かれた月や星を天文学から読み解く

4. U R L :https://www.oit.ac.jp/lab_voice/20250730.html



左節分の儀式に用いられる仏教絵画「星曼荼羅」の研究をしている松浦教授 中原在明 《山上月食図》(部分)                  右地球照=2014年10月28日19時、松浦教授撮影

【研究の概要】

 松浦教授の専門は美術史です。月や星が描かれた古美術作品の研究では、宗教や文学など文系領域からの考察に加えて、絵画が制作された当時の天体現象の裏付けを取るために天体シミュレーションソフトを使い、太陽や月、星の高度について三角関数等を用いて計算するなど、理系領域からもアプローチしています。

 今回の「研究力」では、江戸時代後期の画家、原在明(はらざいめい)の《山上月食図》に描かれている月について、月食ではなく、地球に反射した太陽光が月の欠けた部分をうっすらと浮かび上がらせる「地球照(ちきゅうしょう)」であることを導き出した過程や、節分の儀式に用いられている仏教絵画「星曼荼羅(ほしまんだら)」について解説しています。


【WEB連載「研究力」】

 ● 会話形式の平易な文体に図や動画を多用し、先端の研究を分かりやすく説明

 ● 本学の200研究室から毎月1教員を紹介

 ※ 以下に、これまでの「研究力」のタイトルとURLを紹介しています

【「研究力」バックナンバー

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