イオンは2025年度の年末年始に向けたおせち商品の予約を8月1日から受け付ける。まずは自社ECサイト「イオンショップ」で一部商品の早期受付をスタートし、9月1日からは「イオン」「イオンスタイル」の約380店舗およびWebサイトにて、本格的な予約を受け付ける。

【画像】名探偵コナンおせち2026 探偵たちの饗宴(パーティー)

 お盆前に予約を開始する狙いについて、商品・物流を担当の土谷美津子副社長は「お盆に帰省したときに、家族でおせちを選ぶという新しい提案をしたい」と説明。2025年はお盆休みが最長9連休となる見込みで、猛暑や物価上昇による巣ごもり需要の高まりを見込んだ対応だ。

 イオンの調査によると、「早めにおせちを予約したい」というニーズは年々高まっており、2024年8月1日~9月1日の自社ECサイトでの予約件数は、前年比で約3倍に増加。これを受けて、2025年は早期予約の対象商品を従来の4品目から6品目に拡大した。

 ラインアップは、年末年始の最大9連休を想定し、幅広い世代に向けて展開する。中でも、2024年度に「コストパフォーマンスが高い」と好評だった「トップバリュ 饗宴(きょうえん)」は、品数をトップバリュ史上最多の75品目に増やしながらも、価格は据え置いた。

 和洋中の多彩な味付けやオードブルの需要の高まりを受け、食卓を華やかに演出するメニューも強化。3人のシェフが監修した和洋中三段重「集(つどい)」(3万2184円)や、大きな杯に盛りつけた「おせちの宴杯(えんぱい)」(5万3784円)、健康志向ニーズに対応した「五大栄養素がバランスよく摂れるおせち」(1万4904円)、人気漫画『名探偵コナン』とコラボした「名探偵コナンおせち2026 探偵たちの饗宴(パーティー)」(2万1600円)など、家族や親戚で楽しめる商品を展開する。

 「おせちの宴杯(えんぱい)」について、イオンリテールの食品本部デリカ商品部の金子聡部長は、「伝統的なお重ではないスタイル。家族で写真を撮ってSNSに投稿していただきたい。映えや話題性を意識した、華やかさマックスなおせちとして訴求したい」と語った。

 また、「解凍時間の手間がかかる」「年末は冷蔵庫がいっぱいでおせちを解凍するスペースがない」といった声を受け、今回は冷蔵(チルド)で届ける商品の割合を拡大。家庭で解凍する場合に生じやすい「解凍ムラ」が発生せず、食品の色や味、香りの変化を最小限に抑えられるとした。

8月1日から受付開始