
外出時でも、スマートフォンなどを充電することができる、モバイルバッテリー。
コンパクトで持ち運びも簡単ですが、2025年7月現在、モバイルバッテリーによる発火や爆発といった事故が相次いでいます。
まめねこ(ma.me.ne.ko)さんも、自宅でモバイルバッテリーの爆発事故に遭った1人です。当時の様子を詳細にまとめた漫画を、Instagramに投稿しました。
まめねこさんは、早朝に大きな破裂音で目を覚ましたといい…。











煙を吸ってはいけない理由とは?










煙に気付き、全員で外へ避難した、まめねこさん一家。大きな火災にはつながらなかったものの、家の惨状から、危険な状況だったことが伝わってきますね。
自宅内でモバイルバッテリーから火が出たら、まめねこさんたちのようにパニックになってしまう人は多いでしょう。
モバイルバッテリーが発火したら…?
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、内部の劣化や外部からの衝撃、過充電などで熱が発生し、発火することがあります。
東京消防庁によると、2024年度に管轄内で発生したリチウムイオン電池に関連する住宅火災は、約6割が充電中に発生。
最も多いのは、正規品以外で充電する『充電方法の誤り』でした。ほかにも、製品そのものに欠損があった場合や、通常通り充電していたのに発火したケースもあるようです。

※写真はイメージ
まめねこさんが使っていたモバイルバッテリーも、充電中に発火しています。
2022年に購入した古い製品だったのに加えて、朝になって稼働した洗濯乾燥機の近くで充電していたため、まめねこさんは「周囲の温度が上がったのでは」と推測していました。
洗濯乾燥機は、機種によって稼働中に本体の天面や側面の温度が50℃以上になることも。
モバイルバッテリーは高温化で発火する可能性があり、夏場に自動車内で放置されて発火したなどの事例も多発しています。暑い場所に置いておかないよう、気を付けましょう。
発火時の対応と日常のチェックポイント
まめねこさんたちは、原因を確かめるために火元に近付いていましたが、モバイルバッテリーが発火した時の煙には、一酸化炭素などの有毒ガスが含まれています。
火花や煙が激しく出ている時は、危険なため近寄らないでください。小規模であれば、勢いが収まってから、大量の水や消火器を使って消火しましょう。
消火後は、可能であれば水をたっぷり入れたバケツなどに、モバイルバッテリーを水没させるよう、各自治体が呼びかけています。消防署への連絡も忘れないようにしましょう。
東京消防庁は、リチウムイオン電池製品を扱う際に、気を付けるチェックポイントも紹介しています。
東京消防庁 ーより引用・熱のこもりやすい場所で使用している。
・膨らみ、変形している。
・過去に落下させたことがある。
・充電中や使用中に発熱することがある。
・充電できないなどの不具合がある。
毎日使っているモバイルバッテリーなどが、このまま使用を続けても問題ない状態かを、確認しておきましょう。
多くの人が日常的に使用しているアイテムなだけあり、まめねこさんの体験に、恐怖を感じた人が多いようです。漫画にはこのようなコメントが寄せられていました。
・爆発も煙も怖いですね!本当に大火事にならなくてよかったです。
・我が家にも、古いモバイルバッテリーがあるのでゾッとしました。どうやって捨てればいいのか…。
・この漫画を読んですぐ、膨らんでいるモバイルバッテリーを捨てることにしました。
・怖すぎる!きっと私も冷静に対処できない…気を付けないと。
モバイルバッテリーを捨てる時は、取扱説明書をよく読んだ上で、自治体の廃棄方法に従ってください。
まめねこさんたちは今後、電気製品が安全基準を満たしていることを示す『PSEマーク』がついたモバイルバッテリーを購入し、普段から防弾バッグに入れて保管するそうです。
通常の使用方法でも発火する場合があるため、少しでも安全に配慮することが大切ですね。
自分や家族の安全のために、モバイルバッテリーの取り扱いには気を配っていきましょう。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- ma.me.ne.ko/東京消防庁

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