
全国初のバーチャルリアリティー(VR)モバイル映画館がこのほど、中国東部の浙江省湖州市でオープンしました。盛唐(玄宗の治世、約713〜766年)の風情を再現した「文化の箱船」と呼ばれる施設は、最先端のテクノロジーにより、1000年前の詩を「生き生きと」よみがえらせました。
「文化の箱船」は一見すると普通のコンテナのようですが、油圧システムで駆動され、180平方メートルのプロ級VR映画館に変身します。最初に上映された没入型映画「長安三万里」(唐代の有名な詩人李白の物語)は、大ヒットした同名のアニメ映画のIP(知的財産)をベースに、広い空間において現実世界と仮想世界を融合させるミックスド・リアリティ技術(MR)を駆使し、観客を唐代の書生に変身させ、岐王府にある中国の伝統的な建物の間を歩くことができるだけでなく、詩仙李白と杯を挙げて酒を飲むこともできます。
観客の蔣さんは映画を見た後、「とても感動した。映画の中の映像を現実に移すことができるとは思ってもみなかった。現実ではないが、臨場感を感じさせてくれた」と話しました。
映画館は移動可能な設計を採用し、コストは伝統的な映画館の1/3にすぎず、その「複製可能で普及しやすい」特長により、ビジネスエリア、観光地、農村などさまざまなシーンに柔軟に適応でき、「必要に応じて」没入型の映画鑑賞体験を真に実現させることができます。(提供/CRI)

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