フジ・メディア・ホールディングスは31日、子会社・フジテレビの4~6月業績を発表。売上高は前年同期比54.1%減と半減して250億3500万円で、営業損失217億1300万円、経常損失215億200万円、純損失189億9500万円と大幅な赤字となった。

FODなどのデジタル、アニメ開発、催物が好調で「コンテンツ・ビジネス」事業は増収となったが、一連の問題を受けてCM出稿が大幅に減少したほか、配信広告、番組販売収入も減少したことから、「放送・メディア」事業の収入は前年同期の445億2400万円から、316億2800万円減少して128億9600万円に落ち込んだ。

地上波CMの放送収入は83.1%減で、内訳はネットタイム81.6%減、ローカルタイム65.9%減、スポット86.6%減。近年大きく伸びているTVerなどの配信広告収入も75.7%減となった。

これに対し、番組制作費は145億9600万円で、前年同期比15億600万円減(9.4%減)にとどめた。

CM出稿の回復が想定を下回っていることから、25年度通期の放送収入の業績予想を983億3000万円から、775億円に修正。親会社・フジ・メディア・ホールディングスとともに、通期では営業損益と経常損益で黒字確保を予想していたが、赤字予想に変更した。
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