高畑勲監督による劇場アニメ火垂るの墓」のドキュメンタリー番組「火垂るの墓高畑勲と7冊のノート」が、NHK Eテレ8月2日午後11時から放送される(再放送8月7日午前0時~)。

高畑監督の没後に見つかった映画の創作過程を記した7冊のノートと、関係者の証言で、「F清太」という原作にはない存在をあえてつくりだした理由や、「火垂るの墓」にこめられた思いに迫る。

ディレクターの寺越陽子氏からのコメント全文は以下の通り。

【寺越陽子(ディレクター)】
2011年、遺作となった「かぐや姫の物語」を制作する高畑勲さんを取材しました。以降、2018年に高畑さんが亡くなるまで、ときには叱られましたが、ありがたいことに大変親しくしていただきました。作品への熱いまなざし、心に響く言葉など教わったことは数えきれませんが、「火垂るの墓」についてはほとんど何も、高畑さんから聞くことはありませんでした。戦後80年を迎えたいまもなお、戦争がなくならない世界。改めて高畑さんが「火垂るの墓」という映画にどんな思いを込めていたのか、わたし自身が知りたいと思い、取材を続けました。創作ノートから見えてきたのは、いまの時代のわたしたちへのメッセージだと思っています。

「火垂るの墓」はNetflixで国内配信中