磯村勇斗が演じる、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用なスクールロイヤー(学校弁護士)が、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系FODTVerにて配信)。8月4日(月)に第4話が放送予定で、今ならTVer第1話第3話が無料配信中。まだ放送に追いつけるこのタイミングで、「僕達はまだその星の校則を知らない」を振り返ってみよう。

【写真】健治(磯村勇斗)と出会った珠々(堀田真由)

第1話あらすじ

弁護士の白鳥健治(磯村)は、独特な感性を持ち、感覚が周囲と違うことやマイペースな性格で集団行動になじめず、不登校になった過去がある。現在は小さな法律事務所で働いているが、恩人でもある所長の久留島かおる(市川実和子)の命により、学校で発生する問題について法律に基づいた助言や指導を行うスクールロイヤーとして“濱ソラリス高校”に派遣されることに。

ところが、尾碕美佐雄(稲垣吾郎)が理事長を務める“濱ソラリス高校”は男子校の“濱浦工業高等学校”と女子校の“濱百合女学院”が合併したばかりで、校内では次々と問題が勃発。なかでもジェンダーレスを意識した新しい制服の評判は悪く、着用を拒否する生徒もいるほどだった。

そんな中、3年生の生徒会長・鷹野良則(日高由起刀)と副会長・斎藤瑞穂(南琴奈)がそろって不登校になる前代未聞の事態が発生する。その原因は不明とあって、健治は早速、学校から打開策の提案を求められるが、そもそも学校が苦手な健治は法的なアドバイスこそするものの、問題解決の糸口は見出せない。

健治のサポート役で国語教師の幸田珠々(堀田真由)が、そんな健治を心配し見守っていると、やがて生徒たちの間では2人の不登校の理由が合併による校則の変更なのではないかという憶測が広がり、制服を廃止するよう学校を訴える、という生徒が出てくる。そこで健治は、“制服裁判”なる模擬裁判を提案した。

初回は、教師や生徒ら学校内部の様子に、SNSで「教師陣の描写がリアルだった」「生徒の多様性が今っぽかった」「最近の学校を的確に描いている」などとリアルな描写を賞賛する声が多数上がっていた。

■第2話あらすじ

「学校が好き」という生徒の言葉で、自身の中に小さな光が生まれるのを感じた健治は、大嫌いな学校にもまだ知らない“色”があるかもしれないと、スクールロイヤーを続けてみることに。

学校では、珠々が「学生に恋愛は必要か不必要か」というテーマでディベートの授業を行い、白熱した議論が交わされたことから、共学化によってぎくしゃくしていた男女の仲がようやく深まってきたと安堵していた。

ところがしばらくして、珠々のクラスの藤村省吾(日向亘)が、教室内で別のクラスの井上孝也(山田健人)に掴みかかる事件が発生。藤村は、同じクラスの堀麻里佳(菊地姫奈)と付き合っていたが、突然別れを切り出されたうえ、堀が井上と付き合い始めたため「浮気された」と激高。さらに、駆けつけた堀が新恋人の井上をかばったことで、藤村は大勢のクラスメイト前で恥をかいてしまう。失恋にショックを受けた藤村は、「これはいじめだ」と騒ぎ立て不登校になり、それを聞いた健治は、いじめ防止対策推進法に基づき、スクールロイヤーとして藤村を守ると約束する。

職員室では、共学化したことで恐れていた事態が起きたと巖谷(淵上泰史)が渋い表情。職員たちはただの恋愛のもつれだと考え、しばらく静観しようとするが、健治だけは藤村を“被害者”、堀と井上を“加害者”と呼び、いじめ対策委員会による調査の必要性を声高に訴える。ところが、この調査が波紋を呼ぶことに。

第2話では、藤村が失恋を乗り越えることができ、無事問題が解決した様子に、SNSで「周囲に良い人がいれば傷ついても回復できるんだなぁ」「人は傷ついて成長するのだと思った」「失恋はショックだけどそういう経験も必要」と人間関係で傷つくことに関して言及する投稿が目立った。

第3話あらすじ

廃部になった天文部の元部員・高瀬佑介(のせりん)が、1年生の江見芽衣(月島琉衣)のためにも天文部を復活させたいと願い出る。健治と一緒に手助けをしてほしいと頼まれた珠々は、バレー部の顧問と兼任するか迷う。

そんな中、2年生の三木美月(近藤華)が、同じクラスの内田圭人(越山敬達)に盗撮された可能性があると被害を訴え、山田(平岩紙)立ち会いのもと、健治が話を聞くことに。三木によると、内田は学校の昇降口で背後から撮影。気づいた三木が声をかけると、慌てて立ち去ったという。さらに、内田が部活仲間と「興奮して思わず撮っちゃった」と話していたことから、性的な写真を撮影されたのではないかと涙ぐむ三木。憤慨した山田はすぐにでも内田に画像を削除させようとするが、健治は画像がなくなれば証拠が消えてしまうとそれを制止。

しかし、時間が経過するほど、画像がネット上に拡散される危険性が高まることから、健治たちは校長と副校長、そして三木と内田の担任だけに事態を打ち明け、健治が考案したミッションを速やかに実行することに。さらに、盗撮画像の内容によっては性犯罪にあたるケースもあるため、三木の心情を考慮し、健治が指名した珠々が、内田のスマホ内の画像を確認することになる。

その頃、天文部復活の糸口を探していた高瀬は、健治から受けたアドバイスをもとに、生徒会規約に目を通していたところ、あることに気づく。

第3話は、盗撮疑惑に対して健治がとった対応に、SNSで「健治の対応力が上がって盗撮問題が解決されて良かった」「盗撮が勘違いって分かったのは健治のアイデアが見事だったから」「盗撮じゃなくて安心したし健治ナイスすぎ」などと健治の対応を賞賛する声が多数寄せられていた。

「僕達はまだその星の校則を知らない」(フジテレビ系)