
俳優の阿部サダヲが主演を務めるテレビ朝日ドラマ『しあわせな結婚』(毎週木曜21:00~)の第3話が31日に放送される。
刑事・黒川竜司(杉野遥亮)から15年前、妻・ネルラ(松たか子)の元婚約者・布勢(玉置玲央)が死亡した事件について聞かされ、なぜネルラは事件のことを黙っているのか……と悶々としながら眠れない夜を過ごしていた弁護士・原田幸太郎(阿部)。
24日に放送された第2話では、帰宅した幸太郎に買ったばかりのワンピースを見せてはしゃぐネルラが、突然「わたしを人殺しだと思ってる?」と問いかけ、15年前の事件について重い口を開き、ついに自ら布勢との出会いから事件の日までのことを語りはじめる。
画家としてスランプに陥った布勢がネルラを道連れにして死のうと襲い掛かってきたこと、そしてもみ合いになり、突き飛ばされて頭を打ってからの記憶がないことを明かしたネルラ。「わたしが殺したか、殺してないかはわからないけど、でも、彼を破滅させたのは、わたしだと思う」と語り、布施の死以降、自分の望みやしあわせを求めないと決め、これまで自分を罰して生きてきたと話す。
このラスト10分のネルラの独白に、SNS上では「松さんの目から一気に光が無くなるし、表情もなくなるから本当に怖い」「松たか子の演技に息をのむ あの目!」「長い会話劇で魅せる阿部松コンビに痺れる」「阿部サダヲと松たか子の幾重もの思いを内包させてすっと仮面をかぶるようなそれぞれの表情の変化に鳥肌」など、松の芝居やそれを受けて変化した阿部の表情を絶賛する声が上がった。
さらに、「まだすべてを明かしてない気がする」「ネルラが本当のことを言ってるのかわからない」という意見や、15年前からネルラが犯人だと確信し、再捜査にまでこぎ着けた黒川に対しても「この執念は何なの?」「なんで黒川さんはこの事件にこだわるのか……」という疑問の声も寄せられていた。
そして、きょう放送の第3話では、ひそかに事件の調査を依頼していた弁護士仲間の臼井義男(小松和重)の報告で、15年前の事件の概要を知った幸太郎は、「しあわせになりたいなんて、望んだことが間違いだったの」と絶望するネルラを夫として守り抜く決意を固める。しかし、真実を追求し、公益を守るために法律を運用する法律家が生き方を変えられるのかとネルラに詰め寄られ、気持ちが揺らいでいることを自覚してしまう。
そんななか、幸太郎は初めて鈴木家恒例の温泉旅行に参加することに。料理や温泉を満喫した夜、ネルラの父・鈴木寛(段田安則)に呼び出された幸太郎は、ネルラの生い立ちを知ることになり、寛から「どうかネルラを守り通してやってくれ」と懇願される。
週に一度の食事会や家族旅行に参加し、幸太郎が少しずつ家族として鈴木家になじみ始めるなか、レオ(板垣李光人)の人脈で有名写真家にウエディング写真を撮影してもらうことになった幸太郎とネルラ。写真家の謎ディレクションに戸惑いながらも撮影は順調に進むが、そこで突然ネルラが倒れてしまう。
また、第3話放送を前に松からのコメントも到着した。コメントは以下の通り。
○松たか子
第1話のクロワッサンを食べるシーンや“股関節の女”を熱弁するシーンに対するSNSでの反響を知り、皆さんにおもしろがっていただけてとてもうれしいです。“ネルラ食い”は“お行儀的”には感心できない行動ですが、もし試したかったら試してみてください(笑)。でも変な歩き方をすると、本当に股関節を痛めますので、気を付けてください(笑)。
1話、2話に出てきた2人きりの長いシーンは、阿部さんとだから乗り越えられたな、と思います。どんなふうにやっても、阿部さんが幸太郎として話を聞いてくださるので感謝しています。見ている方が幸太郎とネルラ2人にしあわせになってほしいなと思ってくださっているなら、とてもうれしいです。2人が恋人ではなく夫婦であることで、ひとりの秘密がひとりのものではなくなってくるんですが、それを幸太郎さんがどう受け止めていくのか、どう繋がっていくのかをご覧になっていただければと思います。
今夜放送の第3話には家族旅行のシーンが出てきます。旅館での食事シーンもあるんですが、“食べる担当”としては、金目鯛の煮つけがカットの繋がりを考えても食べやすそうだったんです。でもスタッフさん的には、あの一尾をそのまま映像に映したかったのか、食べられませんでした……それが若干心残りです(笑)。お家でも豪華な食卓なのですが、また違った雰囲気で食卓を囲めたのも印象的でした。
私たちも毎話の展開に驚いております。視聴者の皆さまも御一緒に驚きながら、楽しんでいただけているとしたら、作っている側としてはうれしい限りです。そして第3話では、今までよりもっと家族の中にいる幸太郎さんを見られます。電撃的に出会い、これまで“ネルラ一色”だった幸太郎さんも、家族一人ひとりのことを、夫として、そして弁護士として見つめ始めます。1話、2話とは違う印象を感じていただけると思いますので、幸太郎さん目線で見ていただくのもおもしろいかもしれません。
【編集部MEMO】
『しあわせな結婚』は、大河ドラマ『光る君へ』を手掛けた大石静氏が脚本を担当。主人公・原田幸太郎(阿部)は、世間の注目を集めるセンセーショナルな事件の裁判でいくつも無罪を勝ち取りながら、連日さまざま番組にも出演し、お茶の間から絶大な支持を得る人気弁護士。そして何より鉄板の独身主義者でもある男が、ある日突然、ほとんど笑顔も見せないミステリアスな高校の美術教師・鈴木ネルラ(松たか子)との“運命の出会い”を果たし、電撃結婚を果たす。しかし愛する妻は大きな秘密を抱えており、幸太郎の運命はとんでもない方向へ動き始める。
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