
現在ノルウェーの首都オスロでは、世界最大規模のサッカー大会「ノルウェーカップ」が開催中だ。
同大会は育成年代である6歳~19歳の選手3万人、1900以上のチームが35か国から集められ実施されている。
そんな「育成年代の祭典」で大人たちによる悲劇が起こってしまった。
ノルウェーメディア『VG』など複数メディアは29日、ノルウェーカップにおいて観客による審判の暴行事件が起こったと報じた。
被害者である審判員は、観客から頭部を殴られ重傷。救急車で緊急治療室に搬送されている。現地警察は既に容疑者である20代のスペイン人男性を逮捕している。
同紙は大会に参加し事件を目撃していた審判員に取材を実施。匿名で取材に応じたその人物によると、被害者の審判員はサイドラインから観客を排除しようとして、口論に発展し、顔面を殴られたという。また、殴られた審判員は約5分間意識を失っていた。
同大会で審判委員長を務めたキャルタン・ベルランド氏は同紙の取材に対し「これは深刻な問題です。審判に対する暴力行為があったことは全く容認できないことであり、だからこそ警察がこの問題に対処したのです」と事態の深刻さに懸念を表明している。
大会の参加者からは、スポーツマンシップの観点から事件を非難する声が相次いでいる。

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