
マルセイユは7月31日、アル・カーディシーヤからガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが完全移籍加入することを発表した。
オーバメヤンは前所属先であるアル・カーディシーヤとの契約を2026年6月30日まで残していたものの、17日にはクラブと選手の双方合意の下、契約を解除したことが発表された。その際には、フランスメディア『レキップ』によって、同じサウジ・プロフェッショナルリーグに身を置くアル・イテファクからのオファーも報じられていたものの、オーバメヤンは欧州への復帰を熱望。マルセイユからのオファーを受け入れ、時間にしてわずか1年後の古巣復帰が実現した。
今回、クラブから契約の詳細は明かされていないものの、同国メディア『フットメルカート』は、2027年6月30日までの2年契約を締結したと報じている。前記の通り、アル・カーディシーヤとの契約は解消されたため、移籍金の発生しないフリートランスファーでの加入となる。
オーバメヤンは1989年6月18日生まれの現在36歳。これまでにドルトムント、アーセナル、バルセロナ、チェルシーなど、欧州のビッグクラブを中心に活躍を続け、2016-17シーズンはドルトムントでDFBポカール優勝、2019-20シーズンにはアーセナルでFAカップ優勝に貢献。ドルトムント時代の2016-17シーズンは31ゴール、アーセナル時代の2018-19シーズンは22ゴールを挙げ、ブンデスリーガとプレミアリーグで得点王にも輝いた。
2023年夏のチェルシー退団後はマルセイユへ完全移籍加入。わずか1シーズンのみの在籍だったが、公式戦51試合のピッチに立って30ゴール11アシストと、衰え知らずの得点感覚を存分に発揮した。特に、マルセイユが準決勝まで駒を進めたヨーロッパリーグ(EL)では、10得点を挙げて大会のMVP(最優秀選手賞)と得点王をダブル受賞。センセーショナルな活躍を見せた後、2024年夏にはサウジアラビアへ渡り、2024-25シーズンは公式戦36試合出場21ゴール3アシストをマーク。キングス・カップでは出場した全試合で得点を挙げ、アル・カーディシーヤの決勝進出に大きく貢献していた。
ロベルト・デ・ゼルビ監督が率いるマルセイユは、2024-25シーズンのリーグ・アンを2位で終えており、1位のパリ・サンジェルマン、3位のモナコとともに、2025-26シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。オーバメヤンにとって、CLはチェルシー時代の2022-23シーズン以来、3年ぶりの大舞台だ。
今夏の移籍市場において、マルセイユは昨季までレンタルで在籍していたデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルク、U-21イングランド代表MFジョナサン・ロウ、フランス人FWニール・モペイをそれぞれ完全移籍で獲得。加えて、リールからイングランド代表MFアンヘル・ゴメス、バーンリーからU-21イングランド代表DFコンラッド・ジェイデン・イーガン・ライリーを完全移籍で、RCランスからアルゼンチン代表DFファクンド・メディーナをレンタル移籍で迎え入れており、オーバメヤンは4人目の新戦力となった。なお、現在はフェイエノールトからブラジル人FWイゴール・パイシャオンの獲得も決定的と報じられている。
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