ノッティンガム・フォレスト7月31日、ボローニャからスイス代表FWダン・ンドイが完全移籍加入することを発表した。

 クラブからの発表によると、ンドイはノッティンガム・フォレスト2030年6月30日までの5年契約を締結。移籍金は公表されていないものの、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、ノッティンガム・フォレストはボローニャに3400万ポンド(約68億円)を支払ったという。

 完全移籍加入に際し、ンドイはノッティンガム・フォレストを通してコメントを発表。加入の喜びを次のような言葉で表現した。

「このクラブと契約を結ぶことができて、非常に嬉しく思う。今現在、フォレストはクラブとしてエキサイティングな時期を過ごしており、すぐにでもこのプロジェクトの一翼を担いたいと思っていた。素晴らしい歴史を誇る勇敢なチームで、新たな一歩を踏み出すのが待ちきれないよ」

 また、チーフフットボールオフィサーのロス・ウィルソン氏もコメントを発表。「ダンは我々のスカッドに新たな刺激を与えてくれる存在だ。彼は我々が長きにわたって深く追いかけてきた選手でもある。我々一同、彼がノッティンガム・フォレスト加入を決めてくれたことを喜ばしく思っており、彼が我々とともに、野心的な旅路を続けてくれることを嬉しく思う」と言葉を残した。

 ンドイは2000年10月25日生まれの現在24歳。母国スイスローザンヌのアカデミー出身で、2019年2月に18歳でプロデビューを飾った。以降はニース、バーゼルでもプレーし、2023年夏にボローニャへ完全移籍。チアゴ・モッタ監督が率いるチームにおいては、持ち前のスピードと多彩な創造性を武器に両ウイングの主力として活躍し、ボローニャにとって史上初のチャンピオンズリーグ(CL)本大会出場に貢献した。昨季はコッパ・イタリア決勝のミラン戦で決勝ゴールを挙げ、51年ぶりとなる同大会制覇の原動力と呼べる活躍を披露。ボローニャでは在籍した2シーズンで公式戦通算75試合出場11ゴール8アシストを記録した。

 また、2022年9月にデビューを飾ったスイス代表としても、これまで国際Aマッチ通算22試合出場3ゴールを記録。昨年夏に行われたEURO2024では全5試合にスタメン出場し、スイス代表のベスト8入りに貢献していた。

 ノッティンガム・フォレストは昨季のプレミアリーグで躍進を続け、一時はCL出場も狙える位置につけながらも、最終的には7位でフィニッシュ。今シーズン、当初はカンファレンスリーグ(ECL)に出場する予定だったが、FAカップ王者のクリスタル・パレスUEFA欧州サッカー連盟)のマルチクラブオーナーシップ規則に抵触し、ヨーロッパリーグ(EL)からECLに“降格”となったため、繰り上げでEL出場権を獲得している。

 今夏の移籍市場ではボタフォゴからブラジル代表FWイゴール・ジェズスとU-20同代表DFジャイール・クーニャを完全移籍で迎え入れており、ンドイは今夏3人目の補強となった。

【動画】フォレストのユニフォームに袖を通したンドイからメッセージ

昨季はボローニャをコッパ・イタリア制覇へ導いたンドイ [写真]=Getty Images