『幸腹グラフィティ』の「椎名」さん。主人公「町子リョウ」の同級生です。普段は物静かでクールな雰囲気を醸し出す謎多き少女といった感じですが、元から知り合いだった「リョウ」はもちろんのこと、リョウを通して知りあった「きりん」をも暖かく見守る優しい一面もあります。背が高く丈夫そうな外見をしていますが、実は虚弱体質という意外な側面も・・・。今回は、そんな「椎名」さんの魅力についてご紹介いたします。


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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■名前がわからない!?

 椎名さんが、なぜ「椎名さん」と呼ばれるのか。それは椎名さんだからです。つまり、作中では誰も椎名さんの名前を呼ばないので分からないのです。コミックスやアニメでは、こういうキャラは時々います。『涼宮ハルヒの憂鬱』の「鶴屋さん」などもそうですね。椎名さんは、物静かなのに妙に存在感のあるキャラクターです。物語当初の主な登場人物は、リョウきりんだけでしたが、椎名さん登場後は、“リョウきりん椎名さん”が当たり前になりました。このような“不思議な存在感”が、椎名さんの魅力のひとつなのかもしれません。

■謎多き椎名家

 椎名さんは、大きなお屋敷に母親(姓名不明)とお手伝いの露子さん(名字は不明)と住んでいます(その他の家族がいるかは描かれていません)。母親は、物静かな椎名さんの母親とは思えないほどに常にハイテンション。露子さんは、プロ並みの料理の腕前を持つミステリアスな女性です。椎名さんに容姿も雰囲気も良く似ている露子さん。初めて露子さんと会ったきりんは、椎名さんの母親と勘違いしたほどです。

 そんな椎名家は、都内なのに家の前に大きな畑があったり、敷地内に竹林があったり、流しそうめんが出来るほどの大きな庭があったりと、なかなか謎の多い家です。その上、年末には危険な行事がおこなわれるそうで、このような家で育った椎名さんが不思議な存在感を持つのは必然だったのかもしれません。

■頑張れオーラ注入のカツサンド

 リョウきりん椎名さんは皆、美術系の予備校に通い、美術系の高校に進学する事を目指しています。リョウきりんが神社で合格祈願をしたりお守りを買う中、椎名さんは一足早く高校に推薦合格しました。3人の中では、もっとも美術的センスはあるようです。そして、リョウきりんの高校受験を応援するために、受験当日にカツサンドを作ってきます。料理が得意とは言えない椎名さんの作ったカツサンドには、椎名さんの“頑張れオーラ”がたっぷり詰まっています。クールな椎名さんも二人と知り合って変わりました。椎名さんの新たな魅力発見です。

 『幸腹グラフティ』では、美味しいものを食べると顔の表情の描き方が変わります。椎名さんは、顔の彫りが深くなり、よりクールで上品な表情になります。この表情の変化を見るのも、『幸腹グラフィティ』の楽しみのひとつです。また、挿入歌と意味不明なダンスに意識をすべて持って行かれてナレーションが頭に入ってこない癖になる予告。おすすめです。


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★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)

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