

「Lygodium Spider Moth」は名前にクモが入っているが、別にクモではない。クモの形そっくりの模様をもつ蛾である。体に蜘蛛の模様を刻み込まれているのだ。
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このスパイダーモスは、2005年にタイで発見された。調べてみたが日本語の和名はまだないようだ。植物のシダをエサにしていて、クモのような不気味な模様のおかげで捕食者から身を守っていると研究者は考えている。


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天敵から身を守るために、クモの習性を真似するに蛾がいることは以前から報告されているが、この蛾は、生き物がまったく別の種を真似たり擬態することで得をしている見事な例だ。
この蛾の好物のカニクサ属のシダ類は、フロリダではかなりの勢いではびこっている。将来フロリダの人たちはシダの成長を食い止めるために、クモのように見えるこの蛾を輸入することを考えるかもしれない。




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