日本最大級の動画共有サービスniconicoを運営するドワンゴは、ユーザーによる不適切なコンテンツやコメントを運営側が自主的に規制・削除することを明示した「ニコニコ活動ガイドライン」を、10月1日(木)に公開した。

【ニコニコがユーザーガイドライン発表 運営判断で動画やコメント削除もの画像・動画をすべて見る】

本ガイドラインでは、コンテンツ発表およびコメントなどの表現活動における規則を、5つの項目にわたって策定。運営側は、規制判断における抗議や意見は随時受け付けると発表している。

端的に申しますと「みんな空気読め


niconicoは、再生中の動画上にコメントを付加し、共有することができる大手投稿動画配信サービス。2006年のサービス開始以来、コンテンツの拡充や独自の文化を確立し、2015年8月5日時点で有料のプレミアム会員を含む総登録会員数は5,000万人を突破。

最大の特徴ともいえるリアルタイムで流れるコメント機能や、「2ちゃんねる」の流れを引き継いだ自由な風潮、優れたユーザビリティなどにより、数多くのユーザーから支持を得ている。

しかし、「つまんねえ動画上げるな」「信者ウザい」といった悪意あるコメントや、動画の内容とは関係の無い身体的特徴に関する誹謗中傷など、ほかのユーザーに不快感を与える事案が目立つのも現状。自由な風潮ゆえに、度を超した投稿やコメントが横行する事態となっている。

今回はそうした状況を改善するため、動画コンテンツやコメント投稿に関する「ニコニコ活動ガイドライン」を発表。

ユーザーの自由な表現活動や自主性を尊重するかたわら、犯罪行為や性的・暴力的な内容を含む公序良俗に反するコンテンツのほか、表現者やそれに同調するユーザーへの侮辱的なコメント、集団で表現者に圧力をかけるようなコメントなども規制の対象内となっており、その内容が具体的に明文化された形だ。

また、「ニコニコ運営の対応に過度の期待をしないようにしましょう」と、運営側が必ずしもすべてのコンテンツやコメントに対応しきれないことも示している。

niconico運営長中野真さんは、本ガイドラインの策定について以下のようにコメントしている。

そもそも表現の自由という点においてはコンテンツを発表することに加え、そこに付くコメントもニコニコを構成する大事な手法であって、それを運営が規制するなんていうことは極力避けるべきだと思っています。ただ、みんながコンテンツを発表することやコメントで作品や想いを表現できる自由を守るためには、他人の表現を一方的に否定し邪魔をするような行為を認めてはいけないと考え、そんな思いのもと正式に「ニコニコ活動ガイドライン」を策定することにしました。
中野真さんのコメント(ニコニコインフォより)


中野さんが発表した声明の末尾には「端的に申しますと『みんな空気読め』。」との記載も。ユーザー全員が安心して利用できるサービスを目指す、運営側の意図が感じられるガイドラインとなっている。
画像は「ニコニコ活動ガイドライン」ページのスクリーンショット