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 大きな耳の上にはさらに黒色のトサカのような長い房毛。身体能力は高くジャンプ力は3メートルを越えると言われているカラカルは、獰猛ながらそのルックスと高貴な顔立ちに人気が高い。

 海外まとめサイトにてカラカルの画像が集められていたので、ここで一気にカラカルフォルダを充実させよう。様々な表情のカラカルが取りそろっているぞ。

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 ここでカラカルスペックについて触れておくことにしよう。カラカルは哺乳綱食肉目ネコ科カラカル属に分類されるネコで、インド西部からパキスタンアフガニスタントルクメニスタントルコ南部、アラビア半島や、サハラ砂漠除くアフリカ大陸に広く分布している、

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 体長は60~90cm、尾の長さは20~30cm、体重は8~20kgほど。毛は短く、黄色がかった灰色や赤褐色をしていることから、砂漠のオオヤマネコとも呼ばれているが、尾はかなり長い。

 森林や草原、丘陵地などに生息している。岩山などでも姿が見られ、エチオピアでは標高3000mを超える高地でも観察されている。砂漠地帯には生息していないが乾燥した土地を好む。

 主に夜行性で、昼間は茂みや木の上などに潜んでいる。夕方から狩に出かけ、ハイラックスや囓歯類などの小動物、鳥などのほか、小型のレイヨウやサル類などを捕らえる。動きがとても俊敏で、警戒心が強い。特筆すべきはそのジャンプ力で、鳥類を捕らえる時は地上から跳躍して3mもジャンプすることができるそうだ。

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 繁殖形態についての詳しいことはまだわかっていないが、繁殖期は9~12月が多く、妊娠期間は約9週間。一夫一婦や一夫多妻など個体によってさまざまだ。

 巣は岩の隙間や樹洞につくるが、ツチブタキツネのすてた穴を利用することもある。一度に2~4匹の子どもを産む。

 日本においてカラカルは、特定動物(人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれがある動物として政令で定められる動物種)に指定されている。

 各都道府県で飼養許可の取得をすれば飼うことも可能だが、頑丈な二重の檻がなければ許可が下りない。また、運動量も激しくジャンプ力も高いので、広い敷地に大きな檻、高額な餌代にカラカル本体代金(100万円以上)を支払える能力がないご家庭では無理っぽい。

 凄く魅力的なカラカルだが、野生で暮らした方が彼らにとって幸せそうだ。

 カラカルのハンティング映像

Caracal Cat Hunting ~ HD YouTube

 さらにこちらはアメリカ、オレゴン動物園で生まれた生後6週間のカラカルの赤ちゃんたちだ。

6-week-old caracal kittens venture outside with mom

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