ノルウェーのプロイスミュージアムで”プライベート”と記された箱が見つかった、その中にはおよそ130年前の写真が納められていた。

 学術的資料になりうるかもしれないという期待を胸に、博物館職員が中を見てみると、それらはとても風変りなものだった。今なら違和感なく受け入れられるが、その当時では考えられないことだ。女性が男装を、男性が女装をしているのだから。

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 撮影を行ったのはマリー・ホウとボレット・ベルグという2人の女性カメラマンで、彼女らは1890年代のノルウェーで写真スタジオを設立、共同経営を行うかたわら、当時は認められていなかった女性の参政権獲得や男女の役割について疑問を投げかける活動を行っていたという。

 こういった写真は性別によるファッションの境界線があいまいになりつつある現代においてはさほど珍しいものではない。だが当時は性別を無視するようなふるまいは世間からは妙に思われたことだろう。さらに女性写真家であることさえ奇異の目でみられた2人があえてそのタブーに挑戦したのは、そのような性別へのレッテルや先入観に一石を投じる目的があったのだ。

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1. 男装のマリー・ホウ(左)と女装の男性(右)

image credit[https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Berg_%26_H%C3%B8eg]

2. つけヒゲをつけて男装をするマリー・ホウ

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3. 女装とも男装ともつかない服装の男性

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4. アザラシの毛皮に身を包んだマリー・ホウ

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5. 女性の服を着たマリー・ホウ

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6. 男性用ニットの下着でポーズをとるマリー・ホウ

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via:There’s Something Surprisingly Modern About This Collection Of 100-Year-Old Photos[https://web.archive.org/web/20160320202253/http://www.viralnova.com/gender-in-photos/]、Bolette Berg (1872-1944) og Marie Hoeg (1866-1949)[https://web.archive.org/web/20160812214428/http://www.preusmuseum.no:80/Oppdag-samlingene/Bildesamlingen/Fotografer/Bolette-Berg-1872-1944-og-Marie-Hoeeg-1866-1949]・translated byいぶりがっこ / edited by parumo

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